ユーレー(赤ん坊の頃)
実の母親
実の母親
実の父親
ユーレー
ぼくはしろかみだった。
生まれつきで アルビノという訳ではなかった。
しろかみは 不死の人間と言われてる
実の父親の方の祖父は しろかみだった
それを受け継いでしまった
なぜいけないのか
不死だから人に狙われやすいから
身代金として誘拐されたり 売られたり
そんな、犯罪が自分らに舞起こる。
それを恐れて 実の親たちは
実の母親
実の父親
実の父親
実の息子である 僕を殺そうとした
不死は不死でも それは赤ん坊の頃以外。
一才になる前に殺すことはできる
殺す理由はおそらく 自分らが危ないためという 理由ではないと僕は思う。
不死だからこそ 辛いことや悲しいことが 残らないようにするため
こっちが本当の理由と僕は思う。
ただ白い髪で生まれただけなのに
せっかくお腹の中で育ててもらえたのに
殺されそうになっていたことを 初めて聞いた時の僕は ただそう思った。
実の父親
実の父親
実の母親
実の父親
実の父親
実の母親
実の母親
実の母親
けど父親のおかげで 僕は殺されなかった。
…でも結局は本当に売られた。
里親(母)
ユーレー
里親(母)
これまでの主人は 暴力的でわがままだった
メイドさんも暴力的だった
毎日、何もしてなければ殴られ
手伝いをしようとすると怒られ
お前なんていらない
外にどっかにいけ
飯なんて作らない
そんな言葉で罵られ
刺されたり
蹴られたり
殴られたり
追い出されたり
火傷を負わされたり
髪が赤く染まるまで髪を引っ張られたり
辛かった
痛かった
でも 痛い 痛い っていうと
口答えするな
こわれない にんぎょうのくせに
と言われた
そしたら 何かが
ガラリと変わった
寒い雪の積もった 外に追い出されても
寒くなくて
理不尽に殴られたり 刺されたりしても
痛くなくなった。
体は一時的には壊れる。 その後治る。
けど感情と心が 壊れてしまった。
身体は戻っても
心は戻らなかった
ただ命令に従うままの ボロいが壊れない人形
それからは売られては 買われの人生で 主人が何回か変わった。
でも辛くなかった
いつになったら 心は戻せるんだろう
でももういいや
やりたいことはない
友達もいないし 仲間もいない
そもそも家族もいない
人に従い 人形のような存在でいる。
ユーレー
ユーレーはなぜか涙を流しながら 深く眠りについている
レオ
アル
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メル
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アル
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