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フウリンの預言者

第8話 - 第八話

166

2024年09月14日

#ウィンドブレーカー

#てんせい

ヲタク

兎耳山

......でも...

梅宮

んー...あっじゃあよ

梅宮

今日からオレたち友達ってことで！

梅宮

まぁだから今日のケンカはあれだ！

梅宮

親睦会？みたいな？

零

(ずいぶん派手な親睦会だこと)

梅宮

みんなも集まってくれてありがとなー

梅宮

楽しめたか？

零

(お陰さまで...)

梅宮

はい！じゃあ今日は終わり！解散解散！

兎耳山

ぷっ

兎耳山

やっぱり梅ちゃんはおもしろいね！

零

(いい笑顔だなぁ)

零

(一生守りたいあの笑顔)

梅宮

なぁこの辺で

梅宮

食い物持ち帰りできる店ないか？

十亀

え...な...なんで...

梅宮

なんでって

梅宮

打ち上げだ！打ち上げ！

楡井

う...打ち上げ？

零

ふふっ

零

(なんだかんだ言って楽しみにしてたんだよね)

梅宮

さっそくなんか買いにいくか！

零

ちょっと待ってください！

桜

んだよ？

桜

行くならさっさと行こーぜ

零

なに言ってるんですか

零

みなさんボロボロじゃないですか

零

食べ物なら私が買ってきますから

零

みなさんはちゃんと手当てしておいてください！

十亀

場所はわかるの？

零

来るときに大体は覚えましたから

零

(ヲタクの記憶力を舐めてもらっちゃ困るぜ)

蘇芳

ならオレも着いていくよ

蘇芳

オレ汗かいてないし(^^)

零

(ここで断るのは不自然かな？)

零

じゃあお願いします

零

楡井さんあとはお願いしますね

楡井

はいっす！

蘇芳

じゃ行こうか

零

はい

零

(意外と人いるな)

零

(これと...これと...あとこれもっと)

零

(あ、ゴボウフライは絶対)

零

(あと飲み物と...)

蘇芳

天音ちゃん

零

？はい？

蘇芳

君...何者？

零

...何者...と言いますと？

蘇芳

天音ちゃんオレたちに何か隠してない？

零

まぁ隠し事の一つや二つ誰にだってありますよ

零

それがどうかしましたか？

蘇芳

...いや何もないならいいんだ

蘇芳

さっ早く戻ろうか(^^)

零

はい

零

(あっぶねぇぇぇぇっ！！)

零

(バレたと思ったぁぁぁ！)

零

(さすが蘇芳さん...勘が鋭い)

梅宮

うぇーい！かんぱーい！おつかれーい！

零

(可愛い...)

梅宮

料理もどれもうまそうだ！

梅宮

んじゃいっただきまーす

梅宮

ん''ん''どれもうまいぞ！

柊

確かにうまいな

零

ﾓｸﾞﾓｸﾞ(美味しい...)

梅宮

あ、レモンあんじゃーん

柊

バカ全部かけんなよ！傷にしみる

楡井

よ...よくこんな状況で食べられますね

蘇芳

だねー

楡井

と思ったら蘇芳さんもでしたか良かったー

蘇芳

あ、オレはダイエット中なだけ(^^)

楡井

ダイエット！？

零

十分細いじゃないですか

零

逆に心配になりますよ？

蘇芳

心配してくれるの？優しいね(^^)

楡井

あはは......

零

(あ、今なら死ねる)

梅宮

どうした十亀...？なんも食ってないじゃん

十亀

申し訳ない

十亀

今回のこと元を正せば

十亀

全部オレのせいなんだ

十亀

獅子頭連が腐りきったことも

十亀

昨日の衝突から今日のことも全部

十亀

本当に申し訳ない

兎耳山

亀ちゃんそれはオレが...

十亀

......

零

(十亀さんはすぐ一人で抱え込む...)

梅宮

......だってさ

梅宮

桜どうする？

桜

！？

梅宮

お前が決めろ

桜

は...はぁ！？

十亀

どんな罰でも受けるよ...そうあって然るべきだ

桜

～～～～～っ

桜

絶対

桜

かっけーヤツになりやがれ！

桜

だせーこと二度とすんな！いいな！

十亀

約束する

零

(^-^)

梅宮

よーしこの件はこれで終わり！

梅宮

さ！食おう食おう！

梅宮

お？これなんだ？

梅宮

ゴボウフライだ！

零

(はい可愛い)

兎耳山

梅ちゃん

兎耳山

どうして梅ちゃんはてっぺんなのに

兎耳山

そんなに楽しそうなの？

梅宮

オレさ...

梅宮

メシ食うの好きなんだ

零

(みんな、は！？って顔してるw)

兎耳山

オレも食べるの好きだよ

兎耳山

オレカレーが好き

零

(よし覚えとこ)

零

(もし兎耳山さんと結婚なんてしちゃったら)

零

(カレー毎週出してあげる)

兎耳山

梅ちゃんは？

梅宮

オレはオムライスだな！

梅宮

でも食べるものっつーより

梅宮

こうやって

梅宮

みんなでワイワイしながら食べることが好きなんだよ

梅宮

いろんな話したりバカ笑いしたり

梅宮

嫌なことがあってもどうでもよくなる

梅宮

その時間がなにより楽しみだ

梅宮

だからオレ今もめっちゃ楽しいよ

梅宮

そんでそれは

梅宮

オレがてっぺんだっつーことと

梅宮

なんの関係もない

零

......

兎耳山

......やっぱりそうだよね

兎耳山

オレ...思い出したんだ

兎耳山

てっぺんになる前だって楽しかった

兎耳山

みんなが笑ってるとオレも楽しかった

兎耳山

でもそれが楽しいってことに気づけなくて

兎耳山

てっぺんになれば楽しくなれるって思っちゃったんだ

兎耳山

なんで気づけなかったんだろう

十亀

......

零

......

梅宮

......そりゃあ

梅宮

人間呼吸するときに

梅宮

酸素ありがてぇとはならんだろ

梅宮

それだけ

梅宮

お前にとって楽しいってことが

梅宮

当たり前なくらいそばにあったってことだろ

梅宮

なくなる前に気づけてよかったなぁ...

梅宮

本当に...よかった

零

......

兎耳山

あともう一つ聞いていい？

梅宮

ん？

兎耳山

梅ちゃんはそれをわかってたのに

兎耳山

なんでてっぺんになったの？

梅宮

( ･ω･　)ﾆｯ

梅宮

ｽｯ(串カツ置

兎耳山

？

零

ｽｯ(カツ取

梅宮

ずーっと楽しくみんなでメシが食いたいから！

零

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

零

(おいちい)

梅宮

みんなが幸せで笑っていてくれれば

梅宮

オレは楽しくメシが食える

梅宮

そのためにオレができることを考えた時

梅宮

それが風鈴のてっぺんだった

梅宮

それだけだ

梅宮

てっぺんを目指してなったわけじゃなくて

梅宮

てっぺんになってやりたいことがあっただけ

梅宮

他にいい方法があったら

梅宮

そっちをやってたかもしれないけど

梅宮

もしそうだったら

梅宮

お前らとこんな風にメシは食えてないな

零

(o・ω・o)

零

(ふふっ梅宮さんらしいなぁ)

兎耳山

梅ちゃんはすごいなー

兎耳山

ちゃんと自分のことわかってて

兎耳山

てっぺんになってる

梅宮

いやいやなってるんじゃない

梅宮

ならせてもらってんだ

梅宮

てっぺんは一人じゃなれねーだろ？

零

......ﾁﾗ

桜

......ｯ

梅宮

てっぺんになれたのは

梅宮

みんなが担いでくれたからだ

梅宮

オレのやりたいことに共感して協力してくれたから

梅宮

だからオレてっぺんになった時思ったんだ

梅宮

オレの願いはオレだけの願いじゃなくなったんだって

梅宮

だからこそその願いを叶えるために

梅宮

どんな困難にも理不尽にも

梅宮

不条理にだってオレは

梅宮

絶対負けない

零

......

兎耳山

梅ちゃんはなにもかも背負ってるんだね

十亀

......ちょーじ？

兎耳山

あーあｺﾞﾛﾝ

兎耳山

オレの拳は軽いわけだ

兎耳山

勝てっこないや(o^∀^o)

零

......(^-^)

零

(いい笑顔するようになったね)

零

(やっぱ兎耳山さんは笑顔が一番似合うよ)

梅宮

じゃあな

梅宮

今度はこっちに遊びに来いよ

梅宮

ここのメシもうまかったけど

梅宮

うちにもうまいものいっぱいあるぞ

兎耳山

本当！？

梅宮

おうよ！なんか持ってくりゃあよかったなぁ

零

(潰れたアンパン......)

梅宮

あ！

梅宮

サボテンでアンパン買ったの忘れてた

零

(思ったより潰れてたっ！)

梅宮

食う？冷めてもうまいよここのパン

柊

いや...冷めてるとかの次元じゃないだろ

兎耳山

ありがとう

梅宮

ん！今度は焼きたてをな！

梅宮

またなー

兎耳山

またねー

桜

......

十亀

桜

！？

桜

ﾋｭｲﾋｭｲｯ👋

零

(桜さん手まで真っ赤w)

零

......あ

蘇芳

どうしたの？

零

笹城君が...

笹城

！ﾀｯﾀｯﾀｯ

梅宮

なんだ笹城！ずっと待ってたのか！？

笹城

......

梅宮

？

笹城

あ...あの...

梅宮

ﾎﾟﾝ(手頭置

梅宮

任せとけって言ったろ

梅宮

全部終わったよ

笹城

本当に本当にありがとうございました

零

(^-^)

零

(たまにはこうやって感謝されるのも)

零

(...悪くないな)

梅宮

たっだいまー

ことは

おかえ...ってあれ

ことは

もう手当て済んでるじゃん

梅宮

ことはー帰ったぞーぃ！

笹城

あの...獅子頭連はそのままなんですか？

零

ううん、友達になったよ

零

(聞くの柊さんにじゃなかったっけ...)

零

(......ちょっとずつ変わってきてる？)

零

(だとしたらマズいな...)

ことは

毎回派手にやるわね大丈夫？

柊

問題ねぇこれぐらい

零

(相変わらず梅宮さんをスルー)

ことは

あんたらはさらっとしてるわね

蘇芳

オレ汗かかないタイプなんだ

零

私はタイマンしてないので

ことは

桜も...ボロボロね...

ことは

おかえり

桜

......

零

......

楡井

桜さんどうしたんすか？

楡井

帰り道もずっとだんまりでしたし...

桜

帰る

楡井

え！？桜さん！？

楡井

ちょっどうしたんすか！？桜さん！？

梅宮

待て待て！

桜

ぐへっ

桜

な...なにす

梅宮

せっかくの記念日なんだからお祝いしなきゃだろ

梅宮

ことはースペシャルコーヒーたのむ！

零

(楽しそうでなにより)

桜

いっ(いっっってぇぇぇ)

桜

いっ祝われるようなことなんかねぇ！

梅宮

ケンカ中桜が対話してたから

梅宮

だから今日は対話記念日

桜

......はぁ！？

桜

なにわけのわかんねーこと言ってんだ

零

ふふっ

楡井

対話記念日ってなんすか？

蘇芳

んーサラダ記念日みたいな感じかな

零

(サラダ記念日？)

桜

祝いたきゃ勝手に...

梅宮

オレが...

梅宮

話したいのお前と...

梅宮

それでどうだった？

梅宮

十亀と対話してみて

桜

......いやだからできてねーし

桜

拳から声なんて聞こえなかった

梅宮

あっはっはっ

梅宮

ああそうかそういうふうに捉えてたのか

蘇芳

桜君意外とロマンチストなんだね

楡井

桜さんさすがにそれは...

柊

くっくっく...

零

ぷっ...んふふふ

桜

なっ...なんだってんだよ！笑うな！

桜

つかお前はわかんのかよ！

零

そりゃもちろん！

零

(まぁ...ここ読むまでわかんなかったけど...)

梅宮

いやーすまんちゃんと説明してなかったな

梅宮

にしてもお前素直なんだな

梅宮

でもテレパシーじゃないんだ

梅宮

さすがにオレも声は聞けないよ

梅宮

拳が言語だって言ったのは話す言葉ではなくて

梅宮

伝えたり受け取ったりするための

梅宮

手段だってこと

零

ことはさんタオルもらっていいですか(ﾎﾞｿｯ

ことは

え？えぇ...

梅宮

そして拳は言葉より古く原始的な手段だから

梅宮

伝えられるものも原始的だと思う

桜

原始的？ｽﾞｯ(コーヒー飲

梅宮

そいつが好きとか嫌いとか

桜

ぶばっ(コーヒー吹

梅宮

ギャーッ目がぁっ

零

(梅宮さーんっ！)

蘇芳

わー毒霧だー

杉下

💢ｶﾞﾀｯ

柊

まぁ待て杉下

桜

ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

零

梅宮さんタオルどうぞ

梅宮

す...すまん天音

桜

な...なにを...

梅宮

お前は十亀と対話して

梅宮

十亀のこと好きになったんじゃないのか？

桜

は...はぁ！？

零

(🐢🌸...尊い...✨)

梅宮

だからこそ

梅宮

あの時兎耳山に殴りかかろうとした

梅宮

それが対話できた証だとオレは思う

桜

......

桜

そっそれができたからってなんだってんだ！

蘇芳

(^^)

零

(*´∇｀*)

楡井

(o^∀^o)

桜

なんで祝われなきゃならねぇんだよ！

梅宮

そりゃあお前...

梅宮

オレが嬉しいから

桜

......は？

梅宮

天音もそうだけどよ

零

？

梅宮

オレ街の外から来るヤツがいるって聞いて

梅宮

もの好きなヤツがいるもんだ

梅宮

どんなヤツなんだろうって思ってた

梅宮

昨日今日とお前を見て確信した

梅宮

お前はいいヤツだ

梅宮

そんなヤツがこの街に来てくれた

梅宮

それが嬉しいんだ

零

......

柊

それなら歓迎会でいいじゃねーか

柊

対話記念日よりわかりやすいだろ

梅宮

あ、確かにな！

梅宮

あはははは

桜

なんで...

梅宮

ん？

桜

なんでそんなに簡単に...

桜

受け入れられる飲み込める...

桜

この街の人間も風鈴のヤツもそうだ

桜

オレは...オレはてっぺん獲りに

桜

お前を負かしに来たんだぞ！？

桜

オレにはできないね

零

桜さん......

楡井

ちょっ...ちょっと待ってください桜さん...！

楡井

あぅ...

楡井

さ...桜さん昨日オレのこと

楡井

ダサくないって言ってくれたじゃないすか

楡井

オレのことちゃんと見てくれたじゃないですか

楡井

オレめちゃくちゃ嬉しかったっす

楡井

だからえーと...桜さんは...

桜

...っ......

楡井

あ...あれなにが言いたいんだっけ

零

大丈夫ちゃんと伝わってますよ

零

(桜さんは‛‛もう’’一人じゃない...)

梅宮

......なぁ桜

梅宮

拳で対話できる条件わかるか？

桜

条件？

梅宮

人と向き合うこと知りたいと思うこと

梅宮

お前にはそれができた

梅宮

だから十亀と対話ができたんだ

梅宮

なんでもかんでも受け入れりゃいいってもんじゃない

梅宮

でもな

梅宮

受け入れるためには

梅宮

まず向き合わなきゃいけないんだよ

梅宮

お前はそれができるヤツだし

梅宮

受け入れたいとも思ってるように見える

梅宮

それができれば

梅宮

何にだってなれる

梅宮

てっぺんにだってなれるさ

梅宮

な

零

(桜さんがてっぺんになったら一生着いていく)

桜

おっ...オレがてっぺんなったら

桜

お前は負けたってことになるじゃねーか！

梅宮

あははそーな！

梅宮

まぁそん時はそん時で

杉下

ｶﾞﾀｯ

梅宮

ん？どした杉下トイレか？

杉下

がばっ(イス上

杉下

つぶす...

楡井

すっ杉下さん待って...

蘇芳

ずっとすごい顔してたもんね

桜

ああ！？やんのか！？かかってこい！

梅宮

あははは

ことは

ちょっとあんたら！なにやってんの！

ことは

ケンカなら店の外でやれー！

ﾜﾁｬﾜﾁｬ　ｶﾞﾔｶﾞﾔ

零

......

零

ﾄｺﾄｺ

零

ﾊﾟｼｬ📱❇️

零

(*^^*)

蘇芳

？天音ちゃんなに撮ったの？

零

ふふっ内緒です！(*´▽｀*)

梅宮

......そうか

梅宮

じゃあ今日はお開きにするか！

柊

そうだな

梅宮

それじゃみんなまた明日なー！

零

はい！

フウリンの預言者

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