テラーノベル
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ミンピー
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この日常が続けばよかったのに…
…急でごめんね、 僕の名前はサッシュル… ホンモノ・サッシュル。 そう、この物語の主人公だ 何故話しかけてきたかって? そもそもこれはただの日記に過ぎない
君らにも、大事な人がいるだろう?
もちろん、俺やイルドル、リンファスにも居る
皆大切な人はいるんだ、
だけど…だけど…俺は…
その大切な物を…失った
何年後…まぁ…俺が17歳になったぐらいかな…
そしてリンファスは16歳
この日は…リンファスと俺が初めて出会った 記念日だ、だから…俺は花束を持っていった リンファスの好きな青色のね
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ピンポン
ピンポン
…
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何度も鳴り響くチャイム音 俺は…何度もチャイムを押した、 でも返答はなかった
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ガチャ
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…俺は…その光景を見て、 固まった。 信じられなかった、信じたくなかった
そこには、 首を切って…血を大量流して倒れたリンファスがあった 彼の手には血のついた剣が握られていた、 おそらく…自殺だと思う。
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俺は何度もリンファスの体を揺さぶった
反応は…もちろんなかった
あるわけない
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俺はリンファスを抱き、泣いた 泣き続けた
花束は床に落ち、血に染まって赤色になっていた
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葬式の日、 イルドルは絶望していた、当たり前だ 幼馴染が理由もわからず自殺をしたんだから
俺は何も出来なくて、何度も自分を責めた。 責め続けた。
布団に籠り、毛布を頭まで被って光を避けた
信じるんじゃなかった。
たまに、 イルドルやミンピーが慰めに来てくれる でも…リンファスの死を思い出すと、 更に慰めが必要になる。
リンファスの代わりになれる者なんて居ない、 そう思ってた
何日、何週間、何ヶ月
その中でも自分も自殺しようかなんてことも考えた
でも、イルドルに止められた。
そして2ヶ月後、イルドルが突然、 非現実的な提案をしてきた。
イルドル ファンシー
イルドル ファンシー
イルドル ファンシー
ホンモノ サッシュル
イルドル ファンシー
ホンモノ サッシュル
イルドル ファンシー
イルドル ファンシー
どうせクローンなんて何にもならない
リンファスの代わりになれるわけがないと思ってた
1ヶ月後、クローンが来た
一緒に住んでるうちに、 段々クローンには俺しかいないんだって 思って、守りたい存在になってきた。
クローンは俺の事をホンモノって呼ぶ
俺はそのまま、クローンって呼ぶことに してる
クローンは優しくて、純粋で、 弟みたいで可愛いんだ
ホンモノ サッシュル
クローン
クローンは、呼ぶ度にわざわざ 近くまで走ってきてくれる
その姿が愛らしくて、守りたくなる
ホンモノ サッシュル
クローン
ホンモノ サッシュル
イルドル ファンシー
ホンモノ サッシュル
イルドル ファンシー
ホンモノ サッシュル
クローン
イルドル ファンシー
ホンモノ サッシュル
楽しかった
このままでよかった。
確かにリンファスの死は悲しい でも、もうそれは過ぎたことだ。
このまま、何の異変もなく… 日常が続けばよかったのに。
コメント
1件
うわ……こういう「穏やかな日常の裏で喪失が待っている」構成、好きです。冒頭の散歩のほのぼのとした掛け合いが、後半のリンファスの死を一層際立たせていて。クローンという存在を受け入れていく流れも自然で、でも「このままでよかったのに」という一文に不安の種を感じました。第5話時点でまだ日常は続いているけど、ここから何かが崩れる予感がしますね。「ホンモノ」と「クローン」という呼称の対比も気になる。続き読みたいです。