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太宰

一寸、中也…!

太宰

何時まで掴んでるの

太宰

早く離し給えよ…っ…

中也

絶対離せねぇ…、!

12月25日_

皆知っての通り今日はクリスマスだ

私達も恋人らしく家で一緒に過ごそうと話していたのだが

突然探偵社から呼び出しの電話があり、急遽行かねばならなくなってしまったのだ

何時もならスルーする処だが電話越しの国木田君が妙に焦っていたので少し心配になった

然して敦くんに電話をかけても繋がらないのだ

若しかしたら何か事件にでも巻き込まれているのかもしれない

そうなると流石の私でも行かない訳にはいかなかった

中也

手前は行かなくて良い…

中也は如何しても行かないで欲しいらしい

玄関に手を伸ばす私を掴んで離さない

太宰

そう云う訳にもいかないよ、…

中也

大体なァ?

中也

クリスマスに仕事受ける莫迦が何処に居るんだよ

太宰

し、仕方ないでしょう…?!

中也

断れよ

何時もならこうも引き留めたりしないのに

私を監禁でもしたいのかと思う程腕を掴む力が強くなっていく

太宰

あー…もうっ

太宰

判ったから…!

太宰

1回探偵社に行って大丈夫そうだったら直ぐに帰って…

中也

行かせない

子供のように駄々を捏ねる中也に少し頭に血が上る

太宰

……っ

太宰

中也執拗い…!

太宰

もう大人何だから少しは判ってよ…っ!

太宰

私は何云われても行くんだから…っ

中也

俺の云う事聞いてくれないのか

中也

太宰

私の言葉に被せて少し哀しげな表情をする

太宰

…な、

太宰

だって…っ

中也

…俺より探偵社が大事か?

子猫のように目を麗せる

太宰

…そ、う云う…訳では…

私だってこんな可愛い顔をして云われちゃあ戸惑う

すると中也の手が私の耳に伸びた

中也

…なぁ、如何なんだよ

摩りながら応えを急かしてくる

太宰

ぁ、ッ…どう、って…

太宰

…私…は、

太宰

ちゅ、や…が…1番……だけど、っ

中也

…だけど?

耳の中をぐりっと刺激される

太宰

…ひ、ッ…ぁ…(ビクッ)

太宰

…い、か…ないと…っ

中也

…ふーん?

中也

…じゃあ

太宰

…、ッ…?

中也

俺の手、振り払ってみろよ

太宰

…ぁ、や……

中也

嫌なら俺は此の儘で良いぜ?

中也

但し、探偵社には行かせねェけどな

太宰

…、ッ……

動こうとしても身体がまるで云うことを聞いてくれない

気持ち良くて耳に頭を傾ける私を見て中也は悪戯気に笑った

中也

出来ねェんだな

然して此処とぞばかりに弱い処をついてくる

太宰

…ぁ、ふッ……

太宰

…ん、…ぁ…(ビクッ…)

段々と頭がふわふわして行くのを感じた

同時に脚に力が入らなくなって中也の胸に倒れ込無

中也

…おっと、

中也

こんなので腰抜かしてるようじゃあ

中也

未だ未だだなァ?

太宰

…っ、//

太宰

中也のばか

太宰

もう知らない…っ

中也

…ふっ、そうかよ

軽々と姫抱きされるが抵抗する気力が無かった

ポケットの携帯を取られてベッドに下ろされる

太宰

…あ、一寸…っ!

取り返そうとした時にはもう通話ボタンが押されていた

画面には「国木田君」の文字

中也

あぁ、探偵社か?

中也

太宰は今日忙しいから、用があるなら其方で対処してくれ

中也

じゃあな

端的に伝えれば携帯を机に置く

太宰

中也!!

太宰

何してるの!私が明日怒られるじゃないっ!

国木田君の怒鳴り声が今にも聞こえて来るようだ

中也

手前判ってねェのか

太宰

…なにが

中也

今からすること

ぽかんとする私を置いてにやりと笑う

太宰

あ、いやっ…

其の顔を見て時間差で察した

中也

明日立てると思うなよ

中也

良いな

クリスマスだと云うのに私の腰は地獄を迎えるようです

太宰

(……終わった…)

国木田

は?

国木田

え、おい!!

突然太宰から電話がかかってきたと思えば何故かポートマフィア幹部の声がした

国木田

(如何いうことだ…)

国木田

(彼奴…今日が命日か、?)

(或る意味そうかもしれない)

乱歩

国木田如何かしたー?

調査に行っていた乱歩さんが30分と経たず戻ってきた

流石だ

国木田

あ、いえ…

国木田

敦達がクリスマスパーティをするらしく、太宰も呼んだらと云うので

国木田

先程電話したのですが何故かポートマフィアが出て…

国木田

太宰は忙しいと…

乱歩

国木田は行かないの?

国木田

俺は仕事が未だ残っているので

乱歩

ふーん

国木田

乱歩さん…

国木田

何か太宰のこと知ってますか?

乱歩

…いーやー、何もー?

乱歩

でも確かに太宰は忙しいだろうねぇ

乱歩

特に今は

矢張り何か巻き込まれでもしたのか…

乱歩

あー、心配しなくて大丈夫だよ

乱歩

別に死ぬとかそういう訳じゃないから

国木田

…そうですか

乱歩さんは本当に何でもお見通しだ

乱歩

あ、因みに太宰は明日も来ないよ

国木田

え"

国木田

彼奴…俺の仕事を増やしおって…

乱歩

……

乱歩

仕方ないなぁ

乱歩

僕が代わりに少し手伝ってあげるよ

国木田

本当ですか?!

国木田

助かります!!

乱歩

まぁ、太宰は暫く動けないだろうからねぇ…(ボソ)

国木田

…?

乱歩

あ、後でお菓子買ってね

国木田

勿論です

乱歩さんの云う通り、 太宰さんは明後日になって探偵社に顔を出し国木田君に怒られましたとさ 中也はと云うと 本当に動けなるまでしてしまったので、暫く太宰さんに口を聞いて貰えなかったそうです

この作品はいかがでしたか?

1,348

コメント

13

ユーザー

今歯を食いしばっています∩ (^ω^) ∩鼻血が止まりません☆

ユーザー

ふぇぁ、え、まっ、え、あ、うん…はい、好き…いや、最高すぎませんか!?太宰さんが耳せめられてるぅってテンションめっちゃ上がったのですが…()いや、天才すぎますね…

ユーザー

あ"あ"あ"ぁ!!!!!!!!!???????? 最高すぎるんてすけど!!!???太宰さんが耳で誘惑されてその儘ヤるし、!?しかも乱歩さんの優しさが見れるし!?(?)!?最高すぎるよ!?ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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