ピッ
外は暖かくても…私の心は寒いままよ
私は父と母がいない
病気で亡くなったのだ
その時に支えてくれた彼氏も
交通事故で亡くなった
私は友達も、兄弟もいなかったから
いつも1人ぼっち
このまま私は1人ぼっちなのだろうか
あぁ、誰とでも良いからお話したいな
一緒に過ごしたいな
もうこんな寒い毎日は嫌だよ…
せっかくの休日なのに…
(暖かい休日は何をして過ごせば良いのかなぁ?)
(調べましょう)
私はそう思いスマホで調べることにした
検索 暖かい休日の過ごし方
大切な人と一緒にいると良いよ!
心が暖かくなるから!
…私は大切な人がいないんだって
もういいや
そう呟くと私はスマホをテーブルの上に置いてソファに寝っ転がった
寝よ…
起きて!
…ふぇ?
外を見て!
な、何…?外?
外を見て!
だ、誰?
誰なの?
外を見て!
もう…なによ
見ればいいんでしょ、、見れば
頭の中に響く言葉につれられて、私は外を見た
……うわぁ!
外には満開の桜がびっしり窓に写っていた
綺麗…
私はただただ、桜を見ていた
でも、なぜだろう
それだけで、心が暖かくなってゆく
あぁ…出たい
外に出たい
もっと近くで桜を見たい
…外に出よう
ガチャ
行ってきまーす!
この家に誰もいないんだった
なのに自然と口から出てくる
…はは
バッカな私…
行ってらっしゃい!
え…
ふふ…
行ってきます!