*創造の間*
チーノ
玄武
エーミール
エーミールの美しい瞳がユラユラと揺れている
豊富な知識を持つ者、神話までも熟知しているのだろう。だから、突如現れた神器の効果が分かる
玄武
玄武
玄武
玄武
玄武はそう言って、腕を大きく振り下ろす
すると、弾かれ床に転がっていたグングニルが再び浮かび、今度はあちゃみ目掛けて飛んでいく
チーノ
あちゃみ
あちゃみは咄嗟に体を横に動かし、間一髪で避ける
グングニルは守備壁に当たると、玄武の近くまで戻って行った。 チーノは走って、あちゃみに近付く
チーノ
あちゃみ
玄武
玄武
玄武
玄武
背筋が凍ったようになった
あちゃみが避けていなければ、存在は消えていた
しかし、避けて守備壁が破壊されれば仲間に被害が及ぶ
かなり低い確率で全員無事だったのは奇跡に近いだろう
玄武
玄武
声を掛けると、グングニルは守備壁内で1番高い場所に移動する
矢先は下に向いており、降ってきそうだ
玄武
玄武が手に取ったのは少し古そうな木の棒
玄武は少し笑うとその棒を振った
すると、金色の線が飛び出し、グングニルに繋がる
玄武
玄武
玄武の声を合図に、金色の線から金色のグングニルが出現し雨のように落ちてくる
範囲は守備壁全域
防げる方法はあるのだろうか