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恭平side
ホテルに着くと、他のメンバーはまだ誰も帰ってきていなかった。 とりあえず俺の部屋にりゅちぇを運び ベッドにそっと置いてあげる。
流星
熱はまだ下がらないようで息が荒い。
とりあえず汗を拭いてあげて、念の為薬を飲ませ、 様子を見ることにした。
恭平
時間はもうすぐ12時。日付を跨ぐ。
そう、もうすぐ...
......。
流星side
流星
僕は気が付くと、個室の部屋の中に座り込んでいた。
さっきまで...熱があって、恭平に助けて貰って...
あっ、現実に戻ってきたんだ。 体も辛くないし、意識もはっきりしてる。
無事戻ってきたけど...
なにも変えられなかった。
寧ろ、僕がホテルから出たのに 花火を見られなかったことで 変な風に過去を変えてしまったかもしれない。
そう不安になり、パーティー会場へと戻る。
会場に戻ると...
僕がクッキーを食べる少し前 スライドショーが始まる前に戻っていた。
みっちーも居るし、恭平も居る。
みっちーは...笑顔で出迎えてくれる。 本当に過去に戻ってきたのだろうか。
でも...
“過去を変えないでください”
そう言ってたし、多分...。
道枝
流星
道枝
そんな話をしていると...会場は次第に暗くなり、 スライドショーが始まる。
丈
流星
そうか、僕はさっきも見たから知ってるけど... 丈くん達は知らないんだ。 でも、みっちーは知ってたってことは...
やっぱり一緒に過去に戻ってる。
大橋
さっき見た写真がまた、当たり前のように流れてくる。
丈
謙杜
ただ、さっきと違うのは... 僕の目から涙は一切出てこない。
あの日の写真が...どうなったのかをこの目で確かめたいから。
そして、花火大会の写真が流れる。
そこにあったのは...
丈
大橋
やっぱり僕は映っていなかった。
僕が閉じ込められて... あの後ちゃんとみんなで写真撮ったんだ。
もし閉じ込められなかったら 大ちゃんと二人で花火を見たのなら... 僕もあそこに居たのかな。
そして...次の瞬間
流星
花火大会の後の写真から 何故か僕の姿は無くなっていた。
大ちゃんの隣には不自然にも、一人分の空間が空いている。 というか...
僕が消されている。
謙杜
大橋
嘘だ...っ、そんなこと...。
花火大会の後の写真にも僕は映っていたはず。 過去に戻る前までは。
その後もスライドが流れるが...
あの花火大会を堺に 僕が映っている写真は瞬く間に消えていった。
ということは
花火大会の時に 僕の居ないところで何かがあった。
そう思うことしかできなかった。
一体何があったって言うの...?