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藤野 心希(ふじの ここね)

わー!ここめっちゃ見晴らし良いなー!

藤野 心希(ふじの ここね)

(ここの地区は比較的発展してる方なんだなぁ)

藤野 心希(ふじの ここね)

(人も多いし)

藤野 心希(ふじの ここね)

(こりゃあ、鬼にとって絶好の狩場だねぇ)

ザザッ

耳のGPSからノイズが聞こえる。

[こちら隠。 たった今、○△町4-5-7にて 通報あり。 鬼の可能性大です。 至急、対応お願いします。]

藤野 心希(ふじの ここね)

了解。

藤野 心希(ふじの ここね)

(よし、着いた)

藤野 心希(ふじの ここね)

(結構近かったんだな)

藤野 心希(ふじの ここね)

(めんどくさいのは嫌いだから良かった)

藤野 心希(ふじの ここね)

街の人

助けてぇ!!!

藤野 心希(ふじの ここね)

あら、早速?

私は悲鳴の聞こえた場所へ向かった。

街の人

!!そこの貴方!!助けてっ!!!

おいお前。
お前は肉付きが良いんだから、さっさと喰わせろ。

腹減ってんだよ!

シュッ!!

は?

藤野 心希(ふじの ここね)

たとえお腹が減ってたとしても、無理やり食べるのはダメっしょ。

お前!誰だ!?

藤野 心希(ふじの ここね)

誰って、貴方を倒しに来た者ですけれども?

倒す?この俺を?

藤野 心希(ふじの ここね)

うん。

ははっ!無謀なやつもいたもんだ!!

俺は今や最強!

この俺を倒せるやつなんか、いるはずない!!!

藤野 心希(ふじの ここね)

はいはい、そうですかー。凄いっすねー。

藤野 心希(ふじの ここね)

藤野 心希(ふじの ここね)

ほいじゃあさようなら。

シュン

は?

(何だ?視界が逆になっている?)

(体の感覚がない…)

(あれは……)

(俺の……体………?)

(斬られたのか…?俺は……)

(いや、そんなはずはない!!俺は最強なんだ!!!)

!!!!

(体が崩れていく!?)

(あぁ、俺の頭も……!)

あ……がァ………!!!

街の人

藤野 心希(ふじの ここね)

大丈夫ですか?

街の人

………。

街の人

街の人

なん、なのよ………。

藤野 心希(ふじの ここね)

ん?

街の人

あれは一体何なのよ!?!?

藤野 心希(ふじの ここね)

あれ?鬼ですよ?

街の人

鬼?

街の人

戯言を言ってないで何とか言ってよ!!!

藤野 心希(ふじの ここね)

言いましたよ。鬼って。

街の人

はぁ!?!?

街の人

こっちはせっかく整えてきた髪も服も全て台無しなのよ!?!?

藤野 心希(ふじの ここね)

それはお気の毒にー。

街の人

きゃあ!?血がついてる!?

藤野 心希(ふじの ここね)

あぁ、鬼の血ですね。

藤野 心希(ふじの ここね)

朝日に照らすと消えるんで、安心してください。

街の人

安心出来るわけないじゃない!!

街の人

私はあんな化け物に追われて死にそうになったのよ!?

街の人

慰めの1つくらいかけなさいよ!!!

藤野 心希(ふじの ここね)

(化け物、か)

藤野 心希(ふじの ここね)

それは理不尽っすねぇ。

藤野 心希(ふじの ここね)

それじゃあ、命をかけて戦った私はどうなるんですか?

藤野 心希(ふじの ここね)

私は貴方よりも年下なのに、貴方は私に助けを乞うた。

藤野 心希(ふじの ここね)

それに加え、私は鬼を倒すため、貴方のように逃げるばかりでは無く、真正面から戦ったんですよ?

藤野 心希(ふじの ここね)

慰めをかけられるべきなのは、私の方なのでは?

藤野 心希(ふじの ここね)

むしろ、賞賛も欲しいですね!

街の人

…っ!!

街の人

街の人

(なんなのよ……このガキは…!)

街の人

(あの化け物を前にして冷静に話すし、私の言うことも聞かないし…!)

街の人

(頬に血がついてるのに、なんでそう屈託なく笑えるの!?)

警察

警察

どうかなさいましたか?

街の人

警察…っ!?

街の人

(よし、これに乗じて…!)

街の人

あのぉ~☆この子供が~……

警察

警察

あっ!藤野様!

街の人

……は?

藤野 心希(ふじの ここね)

こんばんは。お疲れ様です。

警察

鬼の討伐ありがとうございます!!自分達では手に追えなかったので……。

藤野 心希(ふじの ここね)

いいえ、仕事ですから。気にしないでください。

街の人

は…?「様」って何よ……?

男性

美希!!

街の人

真!?

男性

どうしたんだ?

街の人

変な化け物に襲われたと思ったら、あのガキが……!

男性

あ…?お前何言って……

男性

男性

って!?あの方に向かってなんて事言うんだ!!

街の人

どういう事よ!?

男性

あのお方は、数少ない【鬼殺隊】の方だぞ!!

男性

しかも【鬼殺隊最強】とまで言われてる方だ!!

街の人

きさつたい…?真までそんな子供みたいな……

男性

俺達の命は、【鬼殺隊】によって守られているも同然なんだ!!

男性

【鬼殺隊】がいなければ、俺達も、もうとっくに死んでいるかもしれないんだぞ!!

男性

そんな大事なことも分からないなんて……!!

街の人

あっ……ご、ごめんなさい…!

街の人

謝るからぁ、別れないで!?

街の人

ねぇってばぁ!!

どうやらあの女性は、【鬼殺隊】の事を知らなかったらしい。

【鬼殺隊】によって国民達が守られているのは、紛れもない事実なのだ。

この国には、【鬼殺隊】について理解がある者と、無い者がいる。

私達【鬼殺隊】にとって、それがどれだけ面倒くさいことか。

一般人には、理解が及ばないだろう。

藤野 心希(ふじの ここね)

藤野 心希(ふじの ここね)

あらら、私、所謂「修羅場」ってやつに遭遇しちゃった?

警察

いえ……この場合、全面的にあちらが悪いかと……。

男性

男性

この度は、自分の彼女がとんだ無礼を……。

男性

本当に、申し訳ございません…!

男性

ですので……大事にするのは……。

男性は、私の様子を伺うようにチラチラと見てくる。

藤野 心希(ふじの ここね)

(なるほど)

藤野 心希(ふじの ここね)

(就活にでもかかってんのかね)

藤野 心希(ふじの ここね)

ご安心を。

藤野 心希(ふじの ここね)

これくらいで大事にするほど、私達は暇ではありませんので。

藤野 心希(ふじの ここね)

貴方達の痴話喧嘩など、全く興味がありませんから。

心希は、静かにそう言い放った。

男性

ヒエッ

冷たく、 本当に興味がないような目と声が

【鬼殺隊】と[一般人]の違いを物語っていた。

そして、何度か心希と会っている警官たちは

心希の威圧と態度から

心希は今、 機嫌が悪いと瞬時に察した。

藤野 心希(ふじの ここね)

藤野 心希(ふじの ここね)

じゃあ私、そろそろ行きますね!

藤野 心希(ふじの ここね)

警官さん、ここの後始末、よろしくお願いします。

警察

はっ、はい!!

藤野 心希(ふじの ここね)

一応、隠も呼んでおきますので、分からないことがあったら、隠に聞いてください。

藤野 心希(ふじの ここね)

ほとんどは答えてくれると思いますので。

警察

承知しました……っ!

藤野 心希(ふじの ここね)

それでは。

チリン…

警察

消えた……。

あれは…… あの威圧は

あんな、華奢で中学生くらいの女の子が発せるものではなかった。

警察

(やっぱり、最強は違うなぁ)
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