〜天国〜
Ace Side
ポートガス・D・エース
( ゆっくりと目を覚ますエース )
ここは… どこだ。これまでずっと捕まっていた海軍の本拠地であった場所・マリンフォードでもない、はたまた、おれがよく知る一面の大海原さえも無い。 そうだな… 言葉にするなら、あたり一面が雲ひとつない青空で覆われている。 とりあえず、この辺の探索でもしてみるか… とさっきまで倒れていたがゆっくりと体を起こす。
☆
ポートガス・D・エース
おれがいたのは雲で作られたような道… 一本道で、 他に人がいるのかと思い呼んでみたものの誰もおらず、 しかたなく諦めまた先へ進むことに。
し〜〜〜ん。
☆
ポートガス・D・エース
ここには人っ子ひとりいねェしよォ
スタスタ ( 愚痴をもらしながらも歩く )
あまりの人の少なさにヤキモキしながらも、 とりあえず歩いてみることにした。
〜天国・小道〜
しばらく歩くと森のような場所があり、 その近くに池があった。
ポートガス・D・エース
そこで夜を明かすとするかね
おれにもわからねェがこの道はかなり果てしなく、 なぜか疲労がどっと出たので池の近くで休む事にして そのへんにあったメシを食って眠りについた。
〜天国・大広間〜
次の日。歩くこと体感7時間ほど、 あの果てしない道を抜けた先に出たのは 大広間のような場だった。 そこには、おれよりはるかに年上のじいさんやばあさん、 子供や若ェヤツらが列をなし… 目の前には大きな赤い扉と、水色の扉がドドンとそびえ立っていた。
ポートガス・D・エース
その二つの扉から放たれる威厳さに呆然としつつ、 目の前におっさんがいたからその列に並ぶことに。
☆
〜整列開始〜
ポートガス・D・エース
アンタ… おれより先に並んでました?
モブ ( 老人女 )
あたしのがあとから来たから…
お兄さん先並びな。
ポートガス・D・エース
ありがとうございます
おれが並ぼうとしたら90代?とかそこらの ばあさんがいたから声をかけると、 ばあさんのがちょっとあとから来たらしく ありがたく並ばせてもらうことに。
モブ ( 老人女 )
アンタ、若くしてここへ来たのかい?
ポートガス・D・エース
さすがに戦争でやられてここへ来たとは 他のヤツらにゃ言えねェからな…💧 で、ばあさんと会話になってから気づいたけど… おれはやっぱりあのときマリンフォードで、 ルフィを庇ったそのあとすぐに死んだんだな。
モブ ( 老人女 )
癌にでもかかったのか。
かわいそうに…
ポートガス・D・エース
おれにとって悔いはありません。
今言った事は嘘ではない。 おれの人生に悔いは残すつもりは無かったし、 最後の最後にルフィを守れてよかったと思ってる。 これから1人にさせてしまう事になるけどな…
モブ ( 老人女 )
お兄さんずいぶん潔いねえ。
ポートガス・D・エース
おれは病気の治療してた時も、
人生に悔いは残さないって決めてたんでね
モブ ( 老人女 )
( この時にはエースの頭上に天使の輪が浮いていて、 真ん中にいるおじさん目指して歩きながら会話になる )
☆
それからあっという間におれの番が近づいてきていて、 気づけばおれの1人か2人くらい前が呼ばれていた。
ポートガス・D・エース
モブ ( 老人女 )
あたしはアンタのあとだから、
まだかかるみたいだよ
ばあさんに返事しようと口を開こうとすると、 そいつが去っていっておれの真ん前のヤツが動いたから… さっき呼ばれたのは2人前のヤツだと発覚。
ポートガス・D・エース
ずっとマシだったので、
最後に人と話せてよかったです
モブ ( 老人女 )
イケメンくんにそう言ってもらえると、
あたしの人生には悔いは無いね
ポートガス・D・エース
モブ ( 老人女 )
☆
受付
それから体感30分ほど経ち、ついにおれが呼ばれる。
ポートガス・D・エース
モブ ( 老人女 )
スタスタ ( 歩いていく )
ばあさんに別れを告げると受付らしき女に連れられ、 あのどでかい扉の前に近づく。
〜天国・大広間〜
??
ポートガス・D・エース
まずは挨拶から。これは故郷でマキノから学んだこと。 かつての礼儀作法を活かし、目の前の男に挨拶した。
神様
‘‘ 神 ’’ のような者だよ。
ポートガス・D・エース
目の前にいるこいつは神だったのか… どおりで、放たれるオーラが凄まじいと思った。
神様
知ってのとおり死者が来る場だ。
ポートガス・D・エース
神様
水色の扉は幸せな人生を過ごした者がいる【天国】へ繋がり、赤い扉は大きな罪を犯した者が集う【地獄】へ繋がる…
所詮、この場所は目の前の扉から行ける
天国と地獄の境い目のような場さ。
ずっと気になっていた目の前の扉は… 水色が天国へ行けて、赤が地獄へ行けると知った。 だから… 受付をし終えたヤツらはゾロゾロと並んで それぞれの扉の前に行くのか。
〜天国・大広間〜
神様
キミの年齢を教えてほしいな。
ポートガス・D・エース
神様
ポートガス・D・エース
で、年は20歳だ。よろしく
おれはこのおっさんから言われたとおりに 自分の名前を名乗り、死んだ時の年齢を教えた。
神様
ポートガス・D・エース
神様
キミのような若い年齢で亡くなる者は
かなり久しぶりに見たよ…
ポートガス・D・エース
年齢を名乗ると… なぜか驚かれ、 その勢いでおっさんから肩を揺らしてすごまれる。 聞いた話によると、おれのような20代で死ぬヤツは病気を患ったり何らかの原因を抱えたヤツなどしか早々おらず、大半の者が死なずに生きているらしい。
神様
ポートガス・D・エース
ずっと捕まってて、弟を庇って焼かれた
神様
グランドラインのシャボンディ諸島近海にある海軍本部で合っているかい?
ポートガス・D・エース
海軍の手で処刑されるはずだった
神様
☆
神様
ポートガス・D・エース
神様
今日の分の受け付けを終わりにしてくる
おっさんはそう言うと立て札をたてて 【本日の営業は終了しました】と知らせた。 確か… おれの後ろにはあのばあさんが並んでたはず。 こんな事になっちまって、申し訳ねェ事したな。
神様
申し訳ないって顔をしているね。
大丈夫さ、キミの後ろに並んでいた者の受付は別の者に臨時として頼んできたから…
ポートガス・D・エース
神様
どうやら臨時の者に頼んでいたらしい… そんなら安心できるな。 そう思い、おれはおっさんのあとについていった。
〜天国・穴がある場所〜
おっさんについていった先に出たのは… かなり大きな穴が数個あいている場所だった。
ポートガス・D・エース
神様
この穴から【別世界】へ行ける…
まあ、下界を見れる穴も2つあるけどね
( 穴の数は下界を見られるもの含め全部で190個以上ある… 下界を見るもの除くと地球に存在する国と同じ数 )
☆
神様
キミにはこの穴から行ける別世界で、
人生を ‘‘ 再スタート ’’ してもらうよ
ポートガス・D・エース
おっさんわかってんのか、
おれァ一度死んでるんだ!!
神様
キミが命を落とした年齢は若すぎるんだ。
私はキミにも幸せになってほしい。キミは1人の人間として、幸せになる権利がある
ポートガス・D・エース
必要としてくれるヤツがいるってのか?
ウソなんかつかれたりしたらたまったもんじゃねェ。 こいつを信じなきゃよかったって思ってしまいそうだ。
神様
ごまんといる。けど…
ポートガス・D・エース
神様
この世に1人なら知っている
ポートガス・D・エース
アテがあるのか… おれを必要としてくれるというヤツは どんなヤツなんだろう。ひとめ会ってみたい。
☆
神様
キミから見たら異性に値するんだ
ポートガス・D・エース
神様
スタスタ ( 入り口を出て、穴がある場へ向かう )
〜天国・穴がある場所〜
穴は間近で見るともっと大きく、 そいつがいるであろう地名がいくつか書いてあった。
( 1個目の穴… LONDON・UNITED KINGDOM 2個目の穴… WASHINGTON・UNITED STATES 3個目の穴… PARIS・FRANCE 4個目の穴… ROMA・ITALY 5個目の穴… MADRID・SPAIN 6個目の穴… VANCOUVER・CANADA 7個目の穴… SEOUL・KOREA 8個目の穴… BEIJING・CHINA 9個目の穴… TOKYO・JAPAN . . 最後から2番目の穴… 下界が見れる穴 最後の穴… 下界・異世界が見れる穴 と書かれてある )
神様
ポートガス・D・エース
神様
9個目の穴から行ける場所で
人生を再スタートしてもらおうかな。
( ここでエースにとって二度目の人生が スタートする場が莉那がいる東京に決まる )
名前も場所もまったく知らない世界で、 おれにとって二度目の人生がいよいよ幕を開ける。 こうして決まったからにはもう後戻りできず、 少しドキドキしながらも期待に胸を躍らせていると、 おっさんがおれの手を引き指定された穴まで歩く。
☆
準備が整い、指定されたとおり9つ目の穴で止まると… おっさんはおれの後ろにササッと回り込んだ。
神様
人生のリスタートの幕開けだ!
トンッ ( 両手で軽くエースの背中を押す )
ポートガス・D・エース
背中を押され、フワッと宙に浮いた。 落ちる…!!そう思った時にはもう遅い。
ポートガス・D・エース
おれの体はどんどん下へと落下していった。 9つ目の穴が示す行き先へと___
☆
神様
そこに住む少女・ ‘‘ 坂本莉那ちゃん ’’ となら、きっと必ずや幸せになれる…
( どんどん落下していくエースの姿を見ながら そうつぶやき穴のある部屋をあとにする神様 )
〜現実世界 テレビ局の楽屋〜
ここは、東京・新宿にあるテレビ局。 そのテレビ局内の楽屋で小さくてかわいらしい見た目をした女の子が座ってうなだれていた。
坂本莉那
佐々木由香里
その女の子… 坂本莉那は物心ついた時からずっと愛してやまない少年マンガ・ONE PIECEの話をしていて、彼女のマネージャーを務める女性・佐々木由香里は呆れ返りながらもその話に耳を傾ける。
坂本莉那
推しが… 推しが…
佐々木由香里
確か捕まって… その先は?
( ↑夢さんのマネージャーはOPにわかの人 )
坂本莉那
莉那の最推しは主人公ルフィの兄の1人であり ロギア系の悪魔の実・メラメラの実の能力者であることから ‘‘ 火拳のエース ’’ という異名を持つ男… 白ひげ海賊団2番隊隊長・ポートガス・D・エースだ。 今彼女がうなだれながらも話していたのは、頂上戦争が勃発する場面、原作の53巻〜59巻に相当する【インぺルダウン編】と【マリンフォード編】の部分で、その58〜59巻の所で最推しであるエースが弟のルフィを庇い、赤犬の攻撃を受けて致命傷を負い… そのまま命を落としてしまうことから、マネージャーを前にしてこうやってゲッソリしながら話していた。
坂本莉那
かっこいい推しが見れなくなるとか無理…
佐々木由香里
佐々木由香里
その人とケッコンすりゃいーじゃん
坂本莉那
そんな莉那の前に大好きな大好きな最推し、 ‘‘ 火拳のエース ’’ が現れるまで あと___
〜数時間後〜
佐々木由香里
明日は6時半に迎えに行くからよろしくー
坂本莉那
数時間経ち、その日の全ての撮影が終わる。莉那も由香里から翌日の指示を飛ばされ楽屋を出た。
〜東京都内〜
坂本莉那
1人物思いにふけり明日の心配をしながら歩く。 ……だが彼女はこのあと起こる重大な事に気づかない。
〜自宅近辺〜
??
しばらく歩いて自宅目前まで来た頃だろうか。 変装して帰っていると…???? どこからかくぐもったうめき声が聞こえる。
坂本莉那
声… 男性らしき低い声が突然響いて驚きながらもうめき声をあげた者の元へと近づいてみることに。
??
( そうしている間にも苦しそうにするその人 )
☆
??
スタスタ ( 近づく )
その人はやはり男性で、黒髪に鍛え抜かれた筋肉質な体をしていて… どこか莉那が大好きでたまらない男を彷彿とさせる。
☆
坂本莉那
??
くるっ… ( 莉那に気づいて男が振り向く )
満身創痍、といった感じの傷つき具合… 男がゆっくりと振り向いた。
ポートガス・D・エース
坂本莉那
苦しそうにしていた男の正体は… あの ‘‘ 火拳のエース ’’ だった。






