私は一也たちに助けてもらえてからすぐにグラウンドに帰ることにした。
片岡鉄心
さぁお前ら早く帰って練習するぞ。
そういえば本田大丈夫だったか?
そういえば本田大丈夫だったか?
莉子
はい…。大丈夫です。
成宮鳴
じゃあ俺はここで…。一也!!きちんと莉子を送り届けてね!!
御幸一也
うっせぇよ…。早く行け。分かったから
成宮鳴
莉子じゃあね!!また会おうね!!
莉子
うん!!ありがとう鳴くん
鳴くんはわざわざ来てくれたんだろうな…。だとしたら申し訳ないことしたな…。今度何か持って会いに行こうかな…。
御幸一也
おい…。何ともなかったか?
莉子
えっ…。あぁ大丈夫だよ。心配してくれてありがとう…。それと
御幸一也
それと?何だよ…。
莉子
えっと…私のこと助けに来てくれてありがとう…。心配してくれたんだよね…。でも元はと言えば
この先は言おうか迷った…。でも言わなかったら一也がどうせ聞いてくるだろうから聞かれるのはめんどいので今言うことにした。
莉子
元はと言えば一也が悪いんだからね!!
御幸一也
はっ?何でそうなるんだよ…。
莉子
だって一也が私に媚びうんなとかそんな感じのこと言ってきたじゃん…。
御幸一也
そんなことで怒ってんのかよ…。ガキじゃあるねぇんだからそんなことで怒んなよな…。
莉子
私悲しかったんだよ?私はそんなつもりないのに一也にはそんなふうに見えてたのかなって思って…。
御幸一也
莉子は1人でなんでもやりすぎなんだよ…。買い物だって誰かに頼んで一緒に行けばよかっただろ?
莉子
あれは…。もう終わったことじゃん…。何でそんな言い方するの?
御幸一也
莉子が反省してねぇからだろ!?何でこんな目にあっても飄々としてんだよ…。ふざけんな!!
莉子
…うっ(´;ω;`)ウッ…
私は一也にそんなふうに思われてるとは知らずに悲しくなって泣いてしまった…。周りの人は驚いて私を見るけど人目なんて気にしている場合じゃなかった。
莉子
なんであんたにそんな事言われなきゃなんないの…。意味わかんない!!ただお礼言っただけだったのに…。
御幸一也
お前の言い方が悪かったんだろ!?
莉子
あっそ…。もう知らない。今日はとりあえずもう顔見たくない。話しかけてこないで
御幸一也
1人でかえんのかよ?
莉子
うるさい!!もうあんたなんか知らない!!行こっ倉持
倉持洋一
えっ?あっ分かった
御幸一也
(何なんだよ…。アイツふざけんなっての…。)
私は一也にムカついて一也に対する感謝の気持ちも何処かに行ってしまった…。







