今回は以前にも素敵な漫画を原案としてお借りした、しゆたさんからイラストをお借りしてお話を書きます
切ないニキさんとしろせんせーのお話…… 七夕にまつわるものなので大急ぎで書いていますので、誤字脱字等ありましたらお許しください
あと数日で七夕のある日、俺は外での仕事を終えて近くの商店街を歩いていた
毎年この時期になると、商店街の人が笹飾りをする為、準備をしている
そして、道行く人に声をかけて短冊を配ってかざっている
商店街の人
商店街の人
毎年、こうやって声をかけられては俺は短冊を書いている
ニキ
商店街の人
俺は1枚の短冊を受け取ると、近くに置いてあった台で書き始めた
毎年書く願いはいつもおなじ……
叶うはずもない、でも叶えたい願い
ニキ
ニキ
自分で書いた短冊を見つめて呟いた
なぜだか鼻の奥がツンと痛んだが、気にせずにそれを乱暴にポケットへ入れた
ニキ
ニキ
ニキ
商店街の人
ニキ
俺は新しい短冊を受け取ると、当たり障りのない平凡な願いを書いて笹へぶら下げた
帰宅して、着替えようと思って服を脱いでいると、先程ポケットに入れた短冊がコロンと落ちてきた
それを拾ってゆっくりと広げた
『ボビーと付き合えますように』
叶うはずのない願い……
それを見ていると、段々視界が歪んで目の端から熱い涙が零れ始めた
慌てて天井を見上げ、涙が止まるようにと瞼を閉じた
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
閉じた瞼の裏には、顔をクシャクシャにして笑うボビーの姿が映る
心底嫌そうに顔を歪めるボビーや、ふざけて意地悪な顔をしたボビー
真剣な顔をして前を向く綺麗な横顔
色んな顔が浮かんでは消えて浮かんでは消えてしていく
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
気分を変えようとスマホを見ていると、Xの中でリスナーたちがなにやら騒いでいた
ボビーのポストの内容をスクショして貼ってあるものまであった
中身を見てみると……
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
りぃちょが「こーらっ!ボビちゃんすぐ匂わせないの!」と言ってるのに対して、ボビーが「お前はボビちゃんって呼ぶな」と答えている
リスナーは、このやり取りで「ボビちゃん」と、呼んでいいのが俺だけなんだと受け取り大盛り上がりしているのだ
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
手に持っていたスマホを座っていたソファの隣に置いて、短冊を目の前のテーブルへと置いた
そして、俺は汗を流すために風呂へと向かった
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
風呂が面倒とはいいつつ、汗をかいたら気持ち悪くてはいる
頭からシャワーを浴びながら目を閉じていると、インターホンがなる音がした
ニキ
ニキ
不思議に思いながら、シャワーを止めて大急ぎでタオルで拭きながら用意してあった部屋着を着た
ニキ
ガチャ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
玄関を開けると、そこにはさっきまで切なく思い出していたボビーが立っていた
ボビーは、俺の濡れたままの髪を見てハッとした顔をした
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
俺は、ボビーを中に入れて脱衣所へと戻った
ドライヤーをして部屋に戻ると、ボビーが置きっぱなしになっていた短冊を持って見つめていた
慌てた俺は、急いでボビーの側へ駆け寄るとそれを奪い返そうとした
でも、それをボビーに阻止されそれどころか、腕を掴まれ引き寄せられた
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
緊張と焦りで喉が渇いて、掠れた声しか出せない
抱きしめられたままというのも居心地が悪かった
鼻先にはボビーがいつもつけてる香水の香りと汗が混ざった匂いがまとわりついて、思考を奪っていく
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
ニキ
俺は悔しくて辛くて涙が出始めたのに気づいたが、拭うこともせずにボビーの腕の中で暴れた
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
聞いたことがないほど優しい声で囁かれて、俺は抵抗するのを忘れて全身の力が抜けてしまった
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
顎を掴まれて至近距離で見つめられて、息が止まるかと思った
真剣な目でこちらを見るボビーからは、からかうような雰囲気はなく、バカにされている感じもしなかった
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
頭が真っ白になってボビーが何を言っているのか分からなかった
そんな俺の気持ちを察したのか、ボビーはすごく笑顔になって頬に唇を寄せてきた
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
真剣な顔で見つめられて、俺は静かに目を閉じた
柔らかく触れるボビーの唇の感触に、俺は頭の中が甘く痺れていくのを感じた
コメント
10件
最高だ~本人達のツイートも使ってるのほんと好き~ෆ
最高、尊い、可愛い、 莉衣那さんまじで天才…!
やっぱり莉衣那さんの描く小説は最高です!!!!!!