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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

少女は今日も憂いていた。

少女

はぁ、

復讐してやりたい……。

少女は、才色兼備でスポーツも万能、 愛想も良く、人々に愛されていた。

しかし……

いつも

いつも

いつも

2番目。

少女の上に君臨するのは

決まって幼馴染だった。

さらに明日は彼女の結婚式。

相手は容姿端麗な医師であり

そして

私の元カレ。

彼女はいつもいつも 私から大切なものを奪っていった。

居場所も       信頼も    愛情も

全て

容易くさらっていった。

少女

何も努力せず私を踏み台に
スポットライトを浴びてきた
外道が……っ!

少女

もう、どうすればいいの……?

艶めかしい風に靡く カーテンの隙間から、

宵の光と共に囁きが運ばれてきた。

助けてあげようか。

少女

……!?

振り向くとそこには、 羽を携えた小さな少年がいた。

少女

君は……妖精ね?

 

まあ、そんなところだね

少女

本当にいるなんて驚いたわ

 

皆に言われてきたさ

少女

それで……、私を助けて
くれるのかしら?

 

そうだね

 

君が望んだもの、
いくらでもくれてやるよ

『願いをひとつだけ聞こう』

『引き換えに君の命を貰おう』

辛辣な言葉を想定していた少女は、 物腰柔らかな妖精に、少し戸惑った。

何か裏があるのかも……。

少女は かえって慎重になって 考え始めた。

少女

そうね……

少女

ちょうど欲しかった
化粧品があったの

少女

それをひとつくださる?

 

それだけでいいのかい?

少女

ええ、いいわ

少女

彼女だって
きっと持ってないの

少女

これで引けを取らない顔にはなれるはずよ

少し間を置いて、妖精は口を開く。

君は、 妖精が願いを叶えるための 条件を知らないようだ。

 

僕等は気まぐれに願いを叶えるけれど

 

同時にその10倍が、対象の憎んでいる人物に与えられてしまう

 

つまりその願いを叶えたら

 

君の幼馴染は10個の化粧品を手に入れてしまうのさ

少女は妙に納得した。 この話のトリックはこれか。

しかし、この条件は厳しい。

妖精に何を願おうかしら。

大金? 宝石? 愛?

駄目よ。 彼女が更なる得をしてしまう。

病? ケガ? 不運?

無理よ。 それを口にするほど気丈ではない。

私が得をして彼女が損をするには

一定数でないと駄目なものを 願う必要がある。

これなら───

少女

決めた

少女

█████が欲しい
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