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悠斗
つい、溢れてしまった本音。
仕事帰りで、気が緩んでいる。
悠斗は仕事を楽しいと感じられない側の人間であり、仕事帰りは憂鬱でしょうがない。
勤めている会社は一般的なもので、毎日同じことの繰り返し。
唯一の幸せといえば…
家に帰ること。
悠斗
愛しの妻が家で待っている。
そして妻がいるからこそ仕事を頑張ることができる。
悠斗
帰り道、悠斗の足が止まる。
悠斗
悠斗の視線をすべて受け止めている少女。
伸び切った微かに紫の輝きをもつ、黒色の髪。
汚れきった肌。
まるで、バラックから逃げ出してきた幼い少女。
そして、先程までの情報を否定してくる、そぐわない綺麗でお洒落な服。
悠斗は、忘れられない。
忘れることができない。
毎日、帰り道で光を失った眼差しで見つめてくる。
悠斗
悠斗
いつもそう心で呟き、見て見ぬ振りをしている。
悠斗
皐月
皐月
悠斗
皐月
悠斗
二人は椅子に座り、食事を始めた。
取り留めもない会話をし、共に愛を深め合っている。
この時間が、悠斗の幸せ。
この時間、この料理……そして目の前に存在している皐月。
この全てが大好きだ。
悠斗
皐月
皐月
皐月
悠斗
皐月
悠斗
皐月
悠斗
食器などの準備をする皐月を、一層華やかに仕上げるものが机の上で静かに眠っている。
「エキザカム」だ。
美しい白色を身に纏っている花。
皐月は植物が大好きで、いつもこの机の上には綺麗な花が飾ってある。
悠斗
皐月
皐月
悠斗
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