テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

…3時間後、

パキパキッ

青影

…うっ、

闇桜

……。

魔法は魂と繋がっており、 感情とも関わりがある。

感情が乱れていれば、 魔法にも乱れる。

闇桜

(今の青君には
恐怖が強すぎるわね。)

闇桜

(どうして、
怖がるかは…詳しくは
分からないけど、)

闇桜

(それを解消しないと
多分、魔法の安定化は
無理ね。)

闇桜

(どうすれば、
解消されるかしら?)

第7話

『昼休憩』

~夜猫依頼事務所~ 事務員室

青影

……。

青影

(凄い…疲れた…)

闇桜

普段から
使ってないからね。

闇桜

じゃあ、
また午後から
再開しましょう。

青影

はい、お願いします。

猫船

青影君、
お疲れ様~!

青影

は、はい…

青影

(猫船さんに
戻ったのか?)

猫船

昼ごはん~♪

青影

(不思議だな…。)

猫船

ねぇ、夜桜猫
夜桜は帰ってる?

夜桜猫

ううん。

猫船

じゃあ、
夜桜猫は?

夜桜猫

私は寝る。

猫船

……。

青影

(外で食べるか。)

青影

(事務所で食べるのは
ちょっときまずいし…)

トントンッ

青影

ッ!

青影は 背中を軽く叩かれて、 振り返る。

青影

えっと、
どうしましたか?

猫船

一緒にお弁当
食べてくれないかな?

青影

(お弁当?)

猫船

一緒に食べる人
いないの。

猫船

その、駄目…かな?

青影

ッ!

猫船は今にも 泣き出しそうな顔をしている。

青影

…だ、大丈夫です!

青影

その、俺で良ければ
一緒に食べましょう!

闇桜

やった~!

青影

(泣きそうな
顔されると
断れないな…)

夜桜猫

…z z Z

猫船

いただきます~!

青影

…いただきます。

青影と猫船は 対面するように座り、 昼食を食べ始めた。

猫船

もぐもぐ…
ん〜、美味し〜い!

猫船

(たまこ焼きフワフワ。)

青影

もぐもぐ…

猫船

ねぇ、青影君
闇桜の指導
どうだった?

青影

結構疲れました。

青影

あまり魔法、
使ってなかったので…

猫船

闇桜、
厳しかった?

青影

いえ、
厳しくはなかった
ですね。

猫船

そっか。

猫船

(闇桜、
前の新人さんを
ボコボコに
しちゃったから、)

猫船

(ちょっと
心配だったんだよね。)

猫船

(でも、
今回は大丈夫そう。)

青影

猫船さんは
心読めたりしますか?

猫船

ううん、
できないよ。

青影

今、闇桜さんは?

猫船

寝てると思う。

猫船

闇桜は寝て
魔力を回復する
らしいから。

青影

そうですか…。

猫船

ところで、
青影君の弁当は
自分で?

青影

いえ、
スーパーの惣菜を
詰めただけですね。

猫船

料理しないの?

青影

俺、料理は
無茶苦茶下手でして…

猫船

えぇ、そうなんだ!

猫船

えっと、味が
不味くなる?

青影

いや、全て
真っ黒になります。

猫船

真っ黒…

猫船

(そんなに…)

青影

猫船さんは?

猫船

私は夜桜に作って
もらってるんだ!

猫船

私ね、
早起きは苦手でね…

猫船

青影君は何時に
起きる?

青影

5時半ですね。

猫船

うわっ、早い!

猫船

(私だったら
起きられないな。)

猫船

そういえば、
髪の毛ってどこで
染めてるの?

青影

あぁ、これは
地毛です。

猫船

え、地毛?

青影

はい、母親の
遺伝だと思います。

青影

同じような感じなので…

猫船

へぇ、凄い綺麗〜!

青影

…あの、

猫船

ん?

青影

俺の事、怖いと
思いませんか?

猫船

んん??

猫船

(怖い??)

猫船

どうして?

青影

……。

青影

俺、警察の方で
氷魔法を使って色々と
迷惑かけたんですよ。

青影

それで、
怖い思いもさせて
しまって…

青影

今日の猫船さん達の
反応に少し
驚いたんですよ。

青影

俺は怪我させようと
してたのに、
普通過ぎて…

猫船

怖くないよ。

猫船

むしろ凄いなって
思ったよ。

猫船

私、魔法1つしか
持ってないからね。

猫船

周りの人は
青影君を凄いと
思わないの?

青影

そうですね。

青影

白樹さんみたいに
2つの魔法を
上手く使えるなら

青影

でも、
俺みたいなのは
そうじゃない。

青影

魔法2つ持ってても
使えないなら
意味ないですよ。

青影

ただ危険物
でしかない。

猫船

……。

青影

だから、
このまま何も
変わらなければ、

青影

クビにしても
いいですから。

猫船

しないよ。

青影

…えっ、

猫船

青影君は
良い人だし、

猫船

辞めるなら、
青影が辞めたいと
思った時だけだよ。

猫船

魔法が
使えるかどうか
判断しない。

猫船

青影君は
事務所の
大事な仲間だから。

青影

……。

猫船

青影君は、
事務所辞めたい?

青影

い、いえっ!
そういう訳では…

青影

ただ俺がいて
迷惑じゃないかなと
思っただけで、

猫船

全然
迷惑じゃないよ。

猫船

事務所ね、
人手不足だったから
青影君が来くれて嬉しい。

猫船

それに、
初の男性事務所員
だからね!

青影

え?

猫船

ん?

青影

夜桜さんが
いるので
初ではないんじゃ

猫船

んん??

猫船

(夜桜??)

猫船

夜桜は女性だよ?

青影

えっ!?

猫船

あれ、
もしかして、
夜桜の事男性と
思ってた?

青影

……。

そう思われる方がいい。

青影

ッ!?

青影の背後に いつの間にか夜桜が 立っていた。

猫船

あっ、
夜桜お帰り!

夜桜

隣で食べていいか?

青影

ど、どうぞ。

夜桜は椅子を持ってきて、 青影の隣に並ぶ。

猫船

緊急どうだった?

夜桜

いつもどおりだ。

夜桜

ついでに
みたらし団子
買ってきたんだが、

猫船

食べたい。

夜桜

弁当のおかず、
食べてからな。

猫船

うん!

夜桜

青影も…

青影

あ、ありがとう
ございます。

夜桜

夜桜猫は
寝てるから
後で渡すか。

青影

あの…すいません、俺…

夜桜

謝るな、
その方がいいって
言っただろう。

青影

…はい、すみ…

夜桜

謝るな…。

青影

…はい…。

猫船

…夜桜、
あんまりきつく
言っちゃ駄目だよ。

夜桜

言ってない、
これが普通だ。

青影

あれ、夜桜さん
それ弁当ですか?

夜桜

あぁ、そうだな。

夜桜の目の前には 重箱があった。

青影

…凄いですね。

猫船

夜桜はね、
これぐらい食べないと
お腹空くんだ。

青影

そ、そうですか…。

猫船

ご馳走さまでした!

青影

ご馳走さまでした。

夜桜

…ご馳走様でした。

猫船

青影君、
一緒に食べて
くれてありがとう。

青影

いえ、

青影

こちらこそ
ありがとうございます。

猫船

(あれ?)

猫船

(青影君がなんか
元気になった?)

そうみたいね。

猫船

(あっ、
おはよう!)

おはよう。

そろそろ変わっていい?

猫船

うん。

猫船

じゃあ、
そろそろ闇桜に
変わるよ。

猫船

午後からも
頑張ってね!

青影

はい。
loading

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚