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まふくんの腕に掴まって ブラブラされながら叫ぶ うらたさん。
絶望の表情でじたばたしながら そらるさんと叫び続けるまふくん。
まふくんの握力の 7が偽りだと分かった瞬間、 抑えにかかってくれているさかた。
そして僕の目の前にはそらるさん。
理解が出来てないのか頭の上には 見事なハテナマークが浮かんでて、 まじ三十路越えてるとか思えないんですけど。
事は3週間前に遡る―
✧̣̥̇
低く呟かれた本音。
…そらるさんはそんな事、僕らの 前では一言も言ってなかったのに。
まふくんにそらるさんと付き合っていてくれて良かったと思えるところはそこだ。
そらるさんの本音が、 埋もれてしまう 前に目敏く見つけて、 掬い出してくれるから。
✧̣̥̇
ふにゃと笑うその顔に、 思わず湯船に溺れそうになる。
普段ポーカーフェイスの癖して こういう時に笑うから…。
そういえばこの人、 そんな人だったなと。
同じキモオタ童貞脳だから 分かるんだよ~っ!
…待て、まふまふは もう童貞じゃないか。
多分そらるさんといくところまでは いってる筈。
最後の呟き、聞こえてますけど…、
…何だか惚気られた気がして、 「もうそろそろ出ますよ」 と声をかけた。
✧̣̥̇
部屋に入った瞬間、横に吹っ飛んだ さかたがちらりと見えた。
…ぇ、さかたもかなり 力強いんだけど?
それ吹っ飛ばすってまふまふ、 お主何者じゃ…。
ぎゅーっとそらるさんを 抱きしめて、 首筋に顔を寄せるまふくん。
ぎゅーっとしている度合いが、 どれ程彼を愛しているかの物差し みたいなものに見えて。
…あーあまた惚気られてるなぁ なんて思った。
ぽんと肩に手が乗って、振り返ると うらたさんが居た。
従順なさかたとは違って、 うらたさんの方は早めに まふくんの拘束を諦めたようだ。
そらまふの2人はまだ くっついていて…それを見て、 うらたさんは苦笑した
付き合ったと報告されてから、 もう2年半が経とうとしている。
まだまふくんは、手を 出してないと…?
大切にし過ぎの気もするけど、 とうらたさんは笑った。
✧̣̥̇
月明かりの中、2人部屋。
ここで普通は手を出したりとか… しちゃうのかな?
でもさ、まだなんだよ。
布団に入ると、ふんわり暖かい。
幸せってこういう温度の ことなのかな。
ぎゅーっと抱きしめて、自分の 顔の下にそらるさんの頭を収める。
肩の辺りを摩ってあげると、 静かになった。
そんな事気にする必要ないのに。
貴方を甘やかして、グズグズに している時が1番幸せなのに。
どうやって伝えたら、貴方は不安に ならなくなりますか?
2人の気持ちが重なった時、 僕は本当に繋がれると 思っているんです。
この言葉に応えてくれる その時まで。
僕はいつまでも待ってますから。
ちゅ、と僕の首筋に接吻を落としてくれたのはそれの布石だと考えて
僕は静かに目を閉じた。
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
1件
そらるさんの天然なとこたまんないよね