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ぶりっ子ちゃんのすっぴんは？

第11話 - ぶりっ子ちゃんのすっぴんは？「レナの苦痛」

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2019年11月03日

#ぶりっ子

#同級生

#コメディ

桜クッキー

玲奈(レナ)

(私はレナ。)

玲奈(レナ)

(訳あって記憶喪失のフリをして入院中。)

玲奈(レナ)

(理由は簡単。)

玲奈(レナ)

(あの子より見てもらいたかったから。)

玲奈(レナ)

なんでだろう。

秋奈(アキナ)

あはは！

周りの子達

面白い！

玲奈(レナ)

(私は、アキナさんと親友。)

玲奈(レナ)

(なのになんであの子は人気なの？)

秋奈(アキナ)

レナー！

玲奈(レナ)

ん？どうしました？

秋奈(アキナ)

今日一緒に遊ぼ！

玲奈(レナ)

いいですよ！

玲奈(レナ)

(私はあの子の事は嫌いじゃない。)

玲奈(レナ)

はぁ…

玲奈(レナ)

どうして私にはアキナさんみたいな才能が無いんだろ。

玲奈(レナ)

どうしてだろ？

玲奈(レナ)

それに正直、エミさんも苦手なんだよなぁ…。

玲奈(レナ)

独占欲が強くって…。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ (電話)

玲奈(レナ)

はい

秋奈(アキナ)

やっほー！

玲奈(レナ)

えっと、アキナさん？

秋奈(アキナ)

うん！
分かってきた？

玲奈(レナ)

はい

玲奈(レナ)

それで、どうしました？

秋奈(アキナ)

レナさ、本当は「記憶喪失じゃない」んじゃないの？

玲奈(レナ)

！？

玲奈(レナ)

ど、どういう事ですか？

秋奈(アキナ)

だってさ、私達のことだけ忘れるとか普通ないじゃん？

秋奈(アキナ)

もし記憶喪失じゃないなら今ここで言って。

玲奈(レナ)

私は…

蘭々(ララ)

アキナちゃーん♡

秋奈(アキナ)

あ、夢野さん

蘭々(ララ)

もぉ！名前で呼んでよぉ

蘭々(ララ)

私達ぃ、「親友」なんだしぃ♡

秋奈(アキナ)

そうだったね！ララ！

玲奈(レナ)

(あ、そっか。あの2人、私が記憶喪失になった事をきっかけに私の代わりに親友になったんだった。)

蘭々(ララ)

そぉそぉ！誰と電話してるの？

秋奈(アキナ)

えっと、レナだよ！

蘭々(ララ)

えぇ～

蘭々(ララ)

やめときなよぉ

蘭々(ララ)

レナちゃんもぉ、きっと疲れてると思うよぉ？

秋奈(アキナ)

そっか…

秋奈(アキナ)

じゃあ、レナ！
おやすみ！

玲奈(レナ)

は、はい。

玲奈(レナ)

はぁ。

玲奈(レナ)

意味わかんないや。

玲奈(レナ)

私が記憶喪失だから私の代わりに親友って…

玲奈(レナ)

結局その程度だったんだね。

玲奈(レナ)

記憶喪失のフリをして正解だよ。

玲奈(レナ)

病院には迷惑かかってるかもしれないけど、誤魔化せば大丈夫でしょ。

ｺﾝｺﾝ

良菜(ラナ)

入るぞ。

玲奈(レナ)

はい

良菜(ラナ)

調子はどうだ？

玲奈(レナ)

えっと、ラナさん？

良菜(ラナ)

あぁ。

玲奈(レナ)

お見舞いありがとうございます。

良菜(ラナ)

大丈夫だ。

良菜(ラナ)

…ひとついいか？

玲奈(レナ)

はい

良菜(ラナ)

さっきの話聞こえてたぞ。

玲奈(レナ)

！？

玲奈(レナ)

さっきの話とは？

良菜(ラナ)

知らないフリしても無駄だ。

良菜(ラナ)

今すぐ記憶喪失のフリを止めて退院した方がいい。

玲奈(レナ)

え、えっと…

玲奈(レナ)

よく分かりませんが、退院した方がいいとは？

良菜(ラナ)

最近、アキナとララとエミが記憶喪失を戻そうとしてる。

良菜(ラナ)

結構真剣に考えてるし、時々泣いているのをみる。

玲奈(レナ)

あなたは？

良菜(ラナ)

私は別で動いている。

良菜(ラナ)

親友ではあるが、ララに洗脳されたくないから。

玲奈(レナ)

へ、へぇ～。

玲奈(レナ)

そうなんですか。

玲奈(レナ)

私には記憶が無いのでその頃の話はよく分かりませんが。

良菜(ラナ)

まだしらばっくれているのか？

玲奈(レナ)

いえ。

玲奈(レナ)

本当に分からないんですもの。

良菜(ラナ)

そうか。

良菜(ラナ)

なら、ひとつ教えてやろう。

良菜(ラナ)

お前は「二重人格」だ。

玲奈(レナ)

？

玲奈(レナ)

私が？

良菜(ラナ)

あぁ。

良菜(ラナ)

そして、調べたことによると二重人格の人が記憶喪失になった場合片方は記憶がある事が多いそうだ。

玲奈(レナ)

そうなんですか。

玲奈(レナ)

でも、本当かは分かりませんよね？

良菜(ラナ)

だから、試してみる。

良菜(ラナ)

ていうか、いつまで記憶喪失のフリしてるんだ。

良菜(ラナ)

しょうもない。

良菜(ラナ)

そんな奴がみんなから見てもらえるわけないだろ。

玲奈(レナ)

はい？

玲奈(レナ)

何言ってるかよく分かんないですね。

良菜(ラナ)

だから、しらばっくれんな。

良菜(ラナ)

下手かよw

玲奈(レナ)

は？

玲奈(レナ)

どういう事だ？

玲奈(レナ)

…ってラナか。

玲奈(レナ)

どうした？ケンカしたのか？

良菜(ラナ)

いや。違う

良菜(ラナ)

レナが今記憶喪失らしいんだか本当か？

玲奈(レナ)

ふむ…

玲奈(レナ)

1度本人に聞いてみる。

良菜(ラナ)

なら、意識が無い状態にならなくてはダメじゃなかった？

玲奈(レナ)

そうだ。だから寝てる時に聞く。

良菜(ラナ)

なるほど。

良菜(ラナ)

明日の朝、皆で見舞いに来るからその時に本体にレナに手紙を書かせて渡して。

玲奈(レナ)

了解。

良菜(ラナ)

ていうか、お前の事はなんて呼べばいい？

玲奈(レナ)

そうだなぁ。

玲奈(レナ)

「裏レナ」とでも。

良菜(ラナ)

分かった。

玲奈(レナ)

特別に、ラナが私の名前を呼んだ時直ぐに出てきてやる。

良菜(ラナ)

ありがとう。

玲奈(レナ)

それじゃ。

玲奈(レナ)

おやすみ。

良菜(ラナ)

私も帰るよ。おやすみ。

玲奈(レナ)

ん？

玲奈(レナ)

ラナさんは？

玲奈(レナ)

…

玲奈(レナ)

裏人格が出た時に帰ったのかな？

玲奈(レナ)