祐菜
(正直にと言われても)
そう考えて1ヶ月が経った
ある日のこと
現在ニューヨークにいる
世界を飛び回るのは大変だけど案外楽しいものだ
そんなオフィスには度々訪問者が現れる
営業の方
Mr.Mikage入るかしら?
祐菜
He is calling now
営業の方
OK
営業の方
あなたは秘書か何か?
祐菜
そうです
祐菜
コーヒーか紅茶どっちに致しますか?
営業の方
コーヒーで
玲王
遅れてすいません
玲王
この事業のことについて
営業の方
いいですね
祐菜
(女性の方が来るなんて珍しい)
祐菜
(なんかこの人近くない?)
祐菜
(なんだろこの気持ち)
祐菜
(この胸が締め付けられる)
玲王
大丈夫か?
玲王
顔色悪いぞ
祐菜
すいません
祐菜
なんでもないです
営業の方
もしかしてお2人恋人だったりする?
祐菜
いやいや全然違います
祐菜
こんないい人が私の恋人になってくれるわけじゃないですか
営業の方
(じゃあ2人とも両思いってとこかな?)
玲王
(そんなに否定しなくてもいいんじゃねぇの)
玲王
(焦ってる?そんなに俺と恋人に見られたくねぇのかよ)
祐菜
(急にぶっ込んだこと言わないでよ)
祐菜
(表情を維持するのが難しかった)
祐菜
(今まで表情が変わるなんてこと無かったのに)
祐菜
(御影君のことになるとおかしくなっちゃう)
そのまま商談が進み
玲王
この後少し時間あります?
営業の方
ええまぁ少しなら
祐菜
(やっぱり)