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🌹 第2話 運命って、信じる?
次の日の放課後、昨日の約束どおり図書室へ向かうと、菜月はもう席に座っていて、私を見つけると小さく手を振った。
菜月
その声だけで、なんだか胸が軽くなる。 隣に座ると、菜月は昨日の続きみたいに自然に話し始めた。
菜月
紬
菜月
そう言いながらページをめくる指がきれいで、ふと横顔を見てしまう。 菜月は気づいてないふりをして、本の話に戻った。
すると菜月がふと、空を見上げながら話し出した。
菜月
紬
腰が引けるほど唐突な質問だったけど、 菜月の声は落ち着いていて、どこか真っ直ぐだった。
菜月
菜月
紬
菜月
即答だった
菜月
菜月
菜月
夕日で赤く染まった菜月の横顔は、 少し大人びて見えた。
なんとなくドキッとして、 返事が遅れた私を見て、菜月はくすっと笑った。
菜月
紬
菜月
そう言って、菜月は優しく私の方を向いた
その目が、少しだけ切なくて―― 私はなぜか胸がきゅっとなった。
その日、初めて知った。
菜月は“ただの優しい子”じゃない。 どこか繊細で、深くて、 内側に静かな情熱みたいなものを持ってる。
それが、少しこわいような…… でも惹かれるような。
そんな気持ちが、ふわりと胸に灯った。