時は遡って事故当時
えんちょう。
いぬたぬき
目の前の光景が信じられない ぺんとが、子供を庇ってトラックにはねられた。
えんちょう。
いぬたぬき
ぺんと
いぬたぬき
えんちょう。
えんちょう。
ぺんと
えんちょう。
ぺんと
いぬたぬき
えんちょう。
いぬたぬき
頭から血が流れ出る。まずい、止血が間に合わない
確か、人はこういう時ってそんなに長くは持たなかったはずだ。頼む、耐えてくれ.....!
えんちょう。
救急隊員
救急車が来てからその場が収まるまで早かった
隊員の人がぺんとと俺らを乗せて病院へ。その間にどうやら一緒に来ていた警察の人が運転手と、子供の親なんかに事情聴取したらしい
運転手の人は勿論罰せられた。よそ見運転だったそうだ 後日、運転手が来て謝りながら話してくれた
救急車の中にて
えんちょう。
救急隊員
いぬたぬき
正直、助からない確率の方が高い。もう瀕死みたいなもんだ それでも隊員の人が励ましてくれて、俺らも一緒になってぺんとを応援していた
救急隊員
救急隊員
いぬたぬき
えんちょう。
救急隊員
病院に着くなり、そう言って俺らを置き去りに行ってしまった
もう祈るしかない。頼むぞぺんと、絶対に死ぬなよ....!
受付で待っていて、名前を呼ばれ、指示に従って移動する
行った先の病室ではぺんとが寝ていた。つまり、助かったってことか......?
いぬたぬき
えんちょう。
先生と話に行っていたいぬたぬきが帰ってきて、そんなことを告げられる
えんちょう。
えんちょう。
いぬたぬき
他に、居たじゃないか。ぺんとじゃなくても良かったんじゃないのか?でも、きっとぺんとは今みたいに助けるんだろう
えんちょう。
いぬたぬき
どんなに話しかけても返事はない。ピ、ピ、ピ、という電子音だけが虚しく響いた
ぺんとが目覚めないまま2日がすぎた。昨日運転手の人が泣いて謝りに来たけど、それどころじゃなかった
えんちょう。
いぬたぬき
話しかけても返事はない。もう限界が近かった。肉体的にも精神的にも。2日前から2人ともろくに寝ていない
えんちょう。
ふと、その時
電子音が響く 聞きたくなかった、その音
ピー
心音のグラフが、まっすぐになる
それが意味するのは、誰でも分かる つまりは、明確な 『死亡』
えんちょう。
いぬたぬき
いぬたぬき
えんちょう。
ぺんと!!!
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コメント
5件
見る事に涙の量が増えていく…。 最後までぺんてぃを見守るいぬたとえんちょう。優しすぎる!!
。・゚・(ノA`)・゚・。