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Dom🦈×Sub🙂①
シャークんは常にイライラしていた
ギザギザの歯をギリギリと鳴らす
どうしてこんなに自分がイライラしているのか
シャークんは自分でもわかっていなかった
スマイル
そんな中で話しかけられて
シャークんは振り返った
そこにはスマホに視線を向ける
スマイルがいた
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
やっとスマイルは顔を上げて
シャークんと視線を合わせた
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークんは静かに目を閉じた
脳内にスマイルの低い声が響く
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
スマイル
スマイルの背筋がサッと凍った
コマンド一つでお互いが
Dom性とSub性であることを理解する
スマイルは自分がSubである事は
誰にも告げていない
シャークんがDomだとも知らなかった
強烈なGlareにスマイルは声を失い
魚のようにぱくぱくと唇を開閉させた
シャークん
シャークん
スマイル
思わず身震いして俯いた
シャークんの目が見れなかった
そのシャークんの足元がゆらりと揺れて
ふらふらとスマイルに近付いてきた
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルが小さく顔を上げると
少し背の低いシャークんの顔が
スマイルの顔を覗き込んでいた
その顔は笑みを帯びていたが
その視線からは常にGlareを放っていた
シャークん
シャークん
スマイル
するりと言葉が出てきた
シャークんが放つGlareに
スマイルは抗うことすらできなかった
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
びくんと震えたスマイルは
膝から力が抜けて
ぺたんと床に座り込んだ
その視線はシャークんから
離すことができない
シャークん
スマイル
何気ない褒めるコマンドがスマイルを襲う
体が震えて悦びが溢れる
ぞくぞくと這い上がる幸福に
スマイルは目じりを緩めた
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイルはシャークんから
無意識に出されるコマンドに忠実に従う
その命令に従う度に
これに従えば褒めてもらえる――と
期待が膨らむ
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
上辺のコマンドになった途端
それはスマイルには響かなくなった
まぁ褒められて悪い気はしない
シャークん
シャークん
スマイル
そう言いながらスマイルは
溜め息をついて立ち上がった
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
そんなふわふわした会話をしながら
とりあえずシャークんとスマイルは
定期的にPlayをする事になった
シャークんはとてもわかりやすい
Dom性が疼くと目が反転するし
イライラしている事が多い
よくそんな状態で今まで
Subを襲わなかったものだと感心する
何なら無意識にコマンドを出すので
それも厄介だ
スマイル
スマイル
スマイル
本心から望んで出される命令は
Subを最上に悦ばせる
スマイルは最初に感じた
あの快感を忘れられなかった
シャークんがDomだとわかって以来
スマイルはシャークんの傍にいるように
心掛けた
いつどんなところで
コマンドが飛んでくるかわからない
その辺りにいるかもしれないSubを
守るためでもあった
シャークんの発散の仕方は簡単だ
スマイルが傍にいれば
自分でも本能的に理解しているのか
一つ命令をしてくる
シャークん
スマイル
じっと見つめ合って暫くすると――
シャークんの目尻が緩む
口元が笑みを称えれば
そこからスマイルの望む言葉が贈られる
シャークん
スマイル
喜びが体中を駆け巡る
シャークんはPlayなど意識せず
こういう事をしてくるのでたまらない
スマイルはまるで凛と咲く花の
甘い蜜を吸う蝶の気分だった
対してシャークんは
スマイルが最近近くにいることが
不思議だった
こんなに距離が近かっただろうか――?
いつ、どこで何をしていても
最近はスマイルと一緒にいる気がする
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
無意識にコマンドを出しているシャークんに
スマイルは思わず苦笑した
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
――詭弁だった
スマイル
スマイル
この甘い蜜を吸う蝶は自分だけでいい
自覚させずに――
無自覚に――
無垢のそのままを――
スマイルは守り続ける