第2話
久しぶりすぎる👊🏻👊🏻👊🏻
病院の診察室は
静かすぎて こわかった
白衣の先生が
やわらかい声で 告げる
頭が真っ白になって
ことばが 入ってこない
しびれ 視界の歪み
それが病気のせいだなんて
思ってもみなかった
聞こえたはずの声が
ぜんぶ水の底みたいに 遠くて
シン
助けて って思ったのに
声が 出なかった
部屋を出ると
看護師さんが やさしく笑った
シン
でも
心の奥での
" 不安 " はなくなることは
一生ないと 思う
あの人には
絶対に 知られたくなかった
病院を出て
スマホを見ても
南雲からの通知が いくつか溜まっていた
南雲
南雲
南雲
画面をスクロールするたびに
胸が きしむ
笑ってる南雲が
頭に浮かんで
涙がにじんだ
シン
助けてほしいのに
助けてって言えない
気づけば 一週間が過ぎていた
既読もつけず
ただ ベッドの上で
じぶんの身体のことばかり考えてた
ある夜
耐えられなくなって
スマホを開いた
ごめん俺 |
ごめ |
文字を打っては 消す
《 ごめん 》
指が 震える
送信ボタンに 触れられない
その言葉が
ぜんぶ嘘みたいで
ぜんぶほんとみたいで
頭の奥が ジンジンする
南雲の声が聞こえる気がして
余計に 苦しくなる
──ピコン
《 ごめん、別れたい 》
送った瞬間
心臓が 変な音を立てた
数秒後
既読がつく
ただ 沈黙だけが
シンの胸を 締めつけていった
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡1000⤴︎
コメント
5件
悲しすぎるッ〜(泣)感動します! 続き楽しみにしてます!!
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!! 久々にのーんちゃんからの供給が来て幸せ…💕 のーんちゃんペースでいいので、投稿頑張ってください!! 毎回ニヤニヤしながら読んでるぜ笑
うわ〜〜〜!!!(泣) 久しぶりの投稿ですね〜〜〜!! も〜〜〜!ありがとうございます〜〜〜〜!! ずっと投稿されてなかったので心配で〜! 投稿再開されたのなら良かったです!