作者
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俺の、マークをつけた後。
不意に、初めて会ったときのゆうを思い出した。
あのとき、から。
もう俺は、ゆうの虜になっていたんだと思う。
いわゆる一目惚れとか言うやつなのかもな、
なんてぼんやりと思い出す。
あのとき、初めて会った彼女をー
あの日、俺は仕事に疲れて、
組のやつに車を運転してもらって、
バー兼ギャンブル会場の「irregulardice」に来ていた。
どっちにしろ、ここはヤミ金を使ったギャンブルをしていたり、
金ではなく、麻薬を賭けあったり、と
ごくまれに、そんなことをするアホがいたので、
見張りのためにも、この「irregulardice」に来たのだ。
いふ
少し暗い店内が、疲れた心を癒していく。
そこに自分の好きな酒ときた。
そりゃあもう、満足するまで飲んでいた。
いふ
いふ
いふ
バーテンダー
いふ
いふ
バーテンダー
カクテルシェーカーがカウンターの光に反射して、
キラキラと、輝く。
グラスに注がれていくカクテルがゆったりと入っていく。
この、待っている時間でさえも、心地いい。
バーテンダー
いふ
こくり、と飲む。
まろやかで、少し喉に残るような甘さが口にあった。
少しずつ飲んでいたときに、気がついた。
奥に、女性がいることに。
いふ
いつ、来たんだ?
ゆうすけ
バーテンダー
君は、あのときから漆黒のドレスだった。
ドレスと相反して、
口にはきれいな紅色が差していて。
綺麗な瞳が、またたいていた。
バーテンダー
ゆうすけ
口に、グラスをゆっくりと運ぶ。
紅色に、吸い込まれていく。
たったそれだけでも、目を奪われるくらいに。
いふ
こくり、と僅かに動く喉も。
なんだか、魅力的で。
周りを見渡してみても、
彼女の虜になっているやつがたくさんいた。
ゆうすけ
ゆうすけ
ゆうすけ
バーテンダー
シャカシャカと音をたてながら、
シェーカーが揺れて、
彼女の前に、グラスが差し出された。
バーテンダー
ゆうすけ
いふ
だめだなあ。
俺、、酔ってるかも。
こんなに、一人の女性に惑わされるなんて。
でも。
あの子が欲しいと思ったのは、
間違いじゃない。
どんな手を使っても。
あの子を、手に入れたい。
ゆうすけ
ゆうすけ
そうこうしてる間に、彼女は向こうに行ってしまった。
向こうはたしか、、ギャンブル会場のはず。
て、ことは、
あの子は酒を飲んでも戦えるくらい、強いってことか?
じっと、彼女がいるテーブルを見ていたけれど、
あの後、彼女はずっと勝ち続けた。
いふ
バーテンダー
いふ
バーテンダー
バーテンダー
いふ
それから、彼女に勝つためにポーカーを練習したのは言うまでもない。
いふ
眠る彼女。
あの頃ー1年前。
やっと、手に入れた。
ゆうすけ
もっと。
もっと。
溺れてくれよ。
作者
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アレクサンダー、、、「完全無欠」、「初恋の思い出」 ピンクレディ、、、「いつも美しく」 カンパリオレンジ、、、「初恋」
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コメント
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最高です👏👏✨