陽の差す夜に。

s h k と並んで教室に入ってきたのは k n

...吸血鬼？

いや人間だっただろあいつ

s h k についてた噛み跡って...

s h k , k n 好きだもんなぁ

餌にされたのか

ちらっ

みんな元気だな

よかった...

俺は皆の中央辺りに立ち 開始の合図を待つ

怒られる俺らを見て こそこそ話してた他の生徒も静まる

一斉にみんなが進み出す

今は距離に大差はないが いずれ k n が圧倒的な速さを見せつける

彼は成績よし運動神経よし

外見も性格もよし

とにかく高嶺の花なんだ

そんな k n と平凡な俺

釣り合わないことぐらい とうに知っていた

少し遠くにいる k n を 気づけば目で追っていて

恋という憎い感情を 一生抱え続けた

彼の透き通った瞳に 俺はいない

徐々にスピードをあげて

必死になって走る

近くにいたい

視界に入りたい

息がこんなにも苦しいのに

心に体をコントロールされ

距離を縮めた

ほんの数メートル

あとちょっと

...ばたっ

一瞬 思考が止まった

きんとき …倒れ……

腕を震わせながら 起き上がろうとする青色

…迷惑でもいい

今だけはやりたいようにしよう

ぐいっ

抵抗する力もないらしく k n は足を動かされる

どんっ

壁と彼に挟まれ 逃げ場を失う

近づきたいと願ったのに

いざそうなると緊張してしまう

息がしづらくて

呼吸が口で行われる

ちゅ"っ♡♡

気づけば彼の舌が入り 口内を掻き乱されていた

ｶﾞﾘｨｯｯ♡

唾液と鉄のような味が 混ざり合う

舌がぴりっと痛くて ,

でも快楽に脳を溶かされて

体が"これ以上"を求める

ぺろっ…♡

青色は自虐的な笑顔で

どこか遠くを見ていて

瞳を潤ませていた

ぎゅっ

心を支えてあげられる存在になれたら

よかったのに。

ほら…またその顔