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文スト短編（？）集

第4話 - ドスポオ人魚姫2

2023年04月18日

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#微グロ

飛落 (Hira)超‐不定期-

ポオ

はい　、　二話目である　。

ドストエフスキー

次ポオさん視点であれですね　。

ドストエフスキー

設定の補足的な感じで　…　あれです　、　はい　。

ポオ

語彙力お出掛け中であるか　？

ドストエフスキー

お出掛けってなんか可愛いですね　。

ドストエフスキー

はい　、　おでかけしてます　。

ポオ

弄るなである　。

ドストエフスキー

いえ　、　本心です　。

ポオ

もう　、　本編行くよ　！！

ドストエフスキー

ごめんなさい　。
では　、　本編へ入りましょうか　。

ポオ

はぁ　…　。

吾輩の名はエドガー・アラン・ポオ　。商人出身の王の愛妾の子だ　。

吾輩は先程　、　海の散策をしていて迚美しい人魚に出会った　。肩まで真っ直ぐに伸びている紫のような雰囲気を纏った黒髪と、紫紺の瞳を持った吾輩と歳の近しそうな青年だった　。

吾輩は彼と再び逢う約束をした　。そこまでは良いのだ　。　そこまでは良かった　。然し　、　其の後彼と別れ　、　家に戻って来ると　、　一つの書簡が私宛に王宮から送られてきていたのである　。其れを開くと　、　王宮への招集命令が刻まれており　、　今から向かう事になったのだ　。

ポオ

はぁ　、　迚憂鬱である　。

吾輩は着替えをし　、　今は王宮から遣わされる馬車を待っている　。

ポオ

　…　よし　、　そろそろ気を引き締めないとであるね　。
　本音を零さないように　…　。

吾輩は遠くに馬車があるのを見て　、　手に持っていた小説を鞄の中に仕舞う様に　、　溜息と愚痴を飲み込んだ　。

御者

エドガー・アラン・ポオ様で間違い無いでしょうか　。

ポオ

嗚呼　、　間違っていない　。

ポオ

吾輩こそ　、　エドガー・アラン・ポオである　。

ポオ

其方は王宮からの遣いか　。

御者

Yes .

御者

お乗り下さい　。

ポオ

嗚呼　。

吾輩が馬車に乗り　、　御者によって馬車のドアが閉められたと同時に　、　馬車は走り出した　。

王

遅いぞ　。
待ち侘びておった　。

ポオ

申し訳ございません　、　王　。

王

　…　構わん　。

王

今回其方を呼んだのは　、　其方に弟子を数人とって貰おうと思ってな　。

長く真っ白な髪を一つに纏め　、　満たされているというのが一目で伝わるような王が　、　笑顔でそう云った　。

何の理由もなくそのような事を王が言うとは思えない　。単純に私の負担を減らす為とは考えられないし　、　抑弟子の教育時点では可也苦労するであろうという事は目に見えている　。

まあ　、　使える様になれば可也楽になるのだが　。然しそこ迄は王も分かっているだろう　。王や王宮の皆はあまり吾輩の事を好いていない　。度々嫌がらせをされる程である　。そこから導き出される答えは　…　。

ポオ

何故突然弟子を　？

吾輩は彼等の魂胆に気付いていながらも　、　そう　、　気が付かないふりをした　。

王

なに　、　一人で彼処を管理するのは大変じゃろうと　、　そう思っただけじゃよ　。

嘘だ　。ならば弟子何て手間のかかるものより司書を雇ってくれる方が断然効率が良い　。無駄な出費を嫌う王は　、　私への嫌がらせのみの為に司書を買収するような事も無いだろうし　。

ポオ

お心遣い感謝します　。

取り敢えず跪き　、　頭を下げておく　。弟子の話題に自分から入る事はしない　。身分は王の方が上で　、　話の進行も王がするのが順列というものだ　。

王

弟子は東の一番下の通路におる　。

王

そこの者に着いていけ　。

ポオ

かしこまりました　。
失礼致します　。

地下通路とは　、　言ってしまえば使用人専用の通路だ　。使用人の通路が綺麗に整備されている訳がなく　、　使用人達が自分が不快にならない程度にしか掃除をしていないので　、　臭い匂いに慣れている使用人達のその程度は迚少なく　、　この通路は汚臭が凄い　。潮によって腐ったものの匂いや　、　零した薬品の匂い　、　鼠達が蔓延っていたり　、　下水も流れていたりする　。吾輩は愛妾の子な上商人出身の娘の子なので　、　待遇が悪く　、　度々このような所に嫌がらせで向かわされるのだ　。

ポオ

弟子というのは　、　一体どんな者なんだ　？

たとえ待遇が悪かろうが　、　吾輩の方が身分が上の為　、　使用人には見くびられないように堂々と話す　。

従者

　…　少し　、　個性的な者達です　。

ポオ

そうであるか　。

従者

王が拾ったそうで　…　。

従者の拾った　、　という言葉に　、　孤児を拾ったのか　、　と理解した　。

従者

着きました　。

そこに居たのは　、　二人の人間になって数年というような少年達だった　。

ポオ

君達か　？

ライナ　（弟子1）

そうだ　。

ライン　（弟子2）

お前が俺らの上司　…　って奴か　？

ポオ

そうだ　。

私は彼等にどれだけの常識があるのか　、　観察する　。

ライナ　（弟子1）

なんだ　、　名乗んないのかよ　。

ライン　（弟子2）

ビビってんのか　？

ポオ

…　吾輩の名前を　、　君達は知っているのか　？

ライン　（弟子2）

は　？
ンなもん知るわけねーだろ　！

ポオ

…　そうか　。

ポオ

取り敢えずお前らから名乗れ　。

貴族は自分より身分の下の者は自分について知っているという前提で　、　自分から名乗らないのが常識だ　。平民の子であっても　、　其れは守る　。つまり　、　今彼等は迚無礼を働いているのだ　。

ポオ

おい　、　此奴ら処刑しろ　。

従者

は　、　アラン様　！？

ポオ

無礼を働く者に罰を与えるのは当然だろう　？

従者

　…　ご自分の弟子ですので　、　罰を与えるのも含めて教育の内だそうです　。

ポオ

…　分かった　。

ポオ

お前ら　、　其方から名乗れ　。

ライナ　（弟子1）

は　？
何でお前なんかに　？

ポオ

吾輩はお前らの上司だ　。

ライナ　（弟子1）

知らねーよンなもん　！！

ライン　（弟子2）

　…　あ　。

ポオ

（左の子は気が付いたようだね　。）

ライン　（弟子2）

…　先程の無礼　、　申し訳ございません　。

ライン　（弟子2）

おr　…　僕　…　私は　、　ラインと申します　。

ライン　（弟子2）

失礼ですが　、　御名前を聞いても宜しいでしょうか　。

ライナ　（弟子1）

ライン　…　！？

ポオ

うむ　。

ポオ

吾輩は　、　エドガー・アラン・ポオだ　。

ポオ

どうやら君の方は少しは常識は備わっているようだな　。

ライナ　（弟子1）

え　、　あ　、　え　…　。

ライナ　（弟子1）

えと　…　、　おれ　、　はライナ　。

ライナ　（弟子1）

ダメな態度を取ってごめんなさい　。

ライン　（弟子2）

今後　、　業務と共に常識についても教えて頂けると迚幸いにございます　。

ライン　（弟子2）

覚えるまで　、　この先の数々の無礼をお許し下さい　。

ポオ

嗚呼　。

ポオ

誠心誠意精進しろ　。

ポオ

おい　、　二人に湯浴みをさせ　、　図書館へ連れてきて　。

ポオ

吾輩は一度兄に挨拶をしてくる　。

従者

かしこまりました　、　アラン様　。

一つ　、　先程述べた事に訂正をするならば　、　私は王宮凡てに嫌われている訳では無く　、　王宮の貴族階級　、　それも中級以上に嫌われているのである　。下級貴族とその他従者からの信頼は　、　自分で云うものでもないが　、　厚い方なのだ　。

ポオ

よし　、　ライナ　,　ライン　。

二人

はい　。

ポオ

今日から此処が君達の職場である　。

ポオ

寮は此部屋を彼処の扉から出て一つ目の角で左に曲がったところである　。

ポオ

取り敢えず　、　仕事の説明をする　。

ライン　（弟子2）

お願いします　。

ライナ　（弟子1）

お　、　お願いしゃす　。

ポオ

まず　、　此処は図書館　。

ポオ

王宮図書館である　。

ポオ

私は此処で司書をしている　。

ポオ

君達には　、　私の助手ができる程度にまでは育てる　。

ポオ

司書というのは　、　本の管理　…　つまり　、　図書館の環境整備と本の返却や貸出手続き　、　寄贈された本の内容を確認し　、　分類番号を振って其れを元にこの本棚に並べるのである　。

ポオ

最初の期間覚えて貰うのは　、　本の分類の配置である　。

ポオ

これは　、　掃除と並行して覚えてもらう　。

ポオ

此図書館の地図を渡すので　、　そこの場所を掃除をしながら覚えなさい　。
各々の掃除の仕方もそこに記載してある　。

ポオ

次に　、　注意点であるが　、　此処は王宮の貴族達が度々訪れる　。

ポオ

今日迄は閉鎖日であるが　、　明日からは再び図書館を開く　。

ポオ

貴族達に無礼を働かないように　、　貴族の名簿を渡しておく　。

ポオ

顔と名前を凡て覚えるまでは　、　閉鎖時間になる迄　、　公開書庫には出さず　、　閉架書庫か　、　又は自室で覚えてもらう　。

ポオ

覚える事はまだある　。

ポオ

分類番号と本の題名を一致させ　、　覚える作業である　。

ポオ

まあ　、　ゆっくり慣れて行けば良い　。

ライン　（弟子2）

　…　あ　、　の　。

ライン　（弟子2）

大変お恥ずかしながら　、　私達は字の読み書きが出来ないのです　。

ポオ

嗚呼　、　其れは失念していたな　。

ポオ

…　取り敢えず　、　図書館の構図は口頭でまず伝える　。

ポオ

その後暫くは　、　ライナが字を覚える期間　、　ラインが掃除をし乍ら図書館の構図を覚える期間とするである　。

ポオ

一定の期間が経ったら　、　交代だ　。

ポオ

これで問題は無いであるか　？

ライン　（弟子2）

はい　。　ありがとうございます　。

ライナ　（弟子1）

頑張るっす　！！

迚忙しかったが　、　ドストエフスキー裙との約束の日の良い話の種ができそうである　。

ポオ

ただいま　。

ドストエフスキー

125タップも使ってるのに僕一度も本編に登場しませんでしたね　。

ポオ

吾輩の王宮でのお仕事は司書っていう事を伝えたかったのであるよ　。

ポオ

あと　、　余談だけど吾輩の兄は乱歩裙と　、　あと虫裙であるよ　。

ポオ

王の魂胆については其の内明らかになるである　。

ドストエフスキー

物語を円滑に進める為に必要だったと　？

ポオ

きっかけがあった方が油を差した滑車の様に良く物語が回るそうであるよ　。

ポオ

主が言っていた　。

ドストエフスキー

そうなんですか　。

ドストエフスキー

これ　、　何話くらい続くんでしょうかね　。

ポオ

もうこれで一つの物語書いても良さそうであるけどね　。

ドストエフスキー

其れはなんか　、

ドストエフスキー

短篇集でないとモチベが持たないそうです　。

ポオ

不思議であるね　。

ドストエフスキー

そうですね　。

ポオ

ではそろそろ〆ようか　。

ドストエフスキー

はい　。

ポオ

またね　、　である　。

ドストエフスキー

またお会いしましょう　。

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