コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主
主
主
主
彩芽
斗真
主
主
斗真
最初は心を閉ざしていた 斗真もだんだん彩芽に心を 開いていった。
いつからか斗真は週末に 彩芽が施設に来ることを 心待ちにしていた。
彩芽は自分についてや家族や 友人、学校での出来事を 話してくれた。
そんな他愛のない会話が 斗真には心底うらやましかった。
斗真には家族も居なければ、友人 も居ない。学校でも孤立した存在 だった。
彩芽
彩芽
出逢ってから数ヶ月経った 雪の日。彩芽は思っていた 事を斗真に伝えた。
彩芽
斗真
斗真
斗真
斗真はありのままを 彩芽に話した。彩芽は目を真っ赤 にして泣いていた。
斗真は戸惑っていた。なぜ 彼女は彩芽 泣いているんだろう、、、?
斗真にとっての 彩芽にとっての当たり前は 違っていた。
彩芽は両親の間にやっと 産まれた1人娘だった。
当然のように大切に 扱われ、愛情をたっぷり 受けて育った。
彩芽は〝自分にとっての 当たり前”が〝他の人に とっての当たり前”でない という言葉の本当の 意味を理解した。
それを知った瞬間、彩芽は 無意識に涙を流していた。 そして、彩芽は斗真を 強く抱きしめた。
斗真
彩芽
あぁ、彼女は僕のことを 自分のことのように悲しんで、 涙を流してくれているんだ。 斗真はそう思った–。
斗真
彩芽は涙を引っ込めて 斗真を見上げた。
斗真は優しく彩芽の涙を 指で拭った。
それでもなお彩芽は 涙を流した。
どうしたらいいのか 分からない斗真は彩芽が してくれたことを返した。
斗真は生まれて初めて 異性と密着した。
正確に言うと、彼女を 強く抱きしめた。
斗真
彩芽
斗真
彩芽
彩芽は斗真が抱きしめて くれたことに対して、まだドキドキ していた。
本当の事を言えば、 彩芽だって勢いで 斗真を抱きしめたが、 こんなに異性とくっついた 経験はない。
その後は、離れ難くて ずっと抱き合ったままだった。
この日から着実に 2人の距離は縮まっていき、、、
やがて2人は付き合い 始めた。
彩芽は自分の両親に 斗真を会わせたいと 言った。
しかし、斗真は躊躇ってしまう。
自分が施設の出身だと 知ったら、彩芽の両親は どう思うだろう。
きっと反対されて しまうに違いない。
僕は彩芽から離れた方が いいのでないだろうか、、、
主
主
主
主
彩芽
斗真