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8 - 約束の地へと。

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2022年03月19日

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コツ…コツ…コツ…

ヴェルドゥ

家族がいるんだ。

ライ

え?

その一言に、 足を止めた。

ヴェルドゥ

ここに、
家族を待たせてるんだ。

ライ

いいのかよ…
帰れないのかも
しれないんだぞ?

ヴェルドゥ

いいんだ。
お前だって、
弟が戦ってんだろ。
ここで。

ライ

そうだけどよ…。

ヴェルドゥ

お前だけここに
残すなんて、
できねぇよ俺。

ライ

…じゃあ、
家族の為にも
帰ろうぜ!

ヴェルドゥ

おう!

ライ

ヴェルドゥ!
なぁヴェルドゥ!

ヴェルドゥ

……ごめんな
ライ…。

ライ

ッ…家族の為に
帰ろうって…
約束したじゃねぇかよ……。

ライ

政府の為に無駄死にすべきは!

ライ

家族がいるお前じゃ
ねぇだろ……ッ…。

ヴェルドゥ

……後は頼んだぞ。

ヴェルドゥ

絶対生きて帰って、
伝えて欲しい。

ヴェルドゥ

俺は寝る。

ライ

嫌だよ!
俺だけ…なんて……。

ライ

2人で帰るんだって…
約束しただろ……?

ヴェルドゥ

…………。

ライ

なぁ……ヴェルドゥ…?

ライ

う…

ライ

うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ"!

ライ

……。

「夫は…。」

ライ

すみません……
守れなかったです…。

「そんなっ……!」

「おとーさんは?」

ライ

…覚えとけ坊や。

ライ

これ以上、
犠牲を増やさないためにも、

ライ

お前が政府を、
世界を変えてくれ。

ライ

誰にも屈さず、
平和な世界を作れ。

「うん!やってみせる!」

ライ

ん、偉い子。

ライ

俺はこれからまた
行くので。

「夫の為にも! 生きてください……。」

ライ

…卑怯者なのに、
すみません。

「いえ、きっと、 夫もそれを願っています。 どうかご無事で……!」

ライ

…ありがとうございます。

数年後

ライ

早くしねぇと
遅れるぞ。

「ちょ、待ってくださいよ!」

ライ

……全員に伝えるんだ。

ライ

あの恐ろしさを。

僕らにできるのは、

終わることを願うばかり。

忘れてはいけない、

核爆弾の恐ろしさを。

このままだと、

日本も危ない。

僕は願います。

これ以上の 犠牲を出さないためにも。

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