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????

……俺を

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パパって…

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呼んでくれて…

???

ぁ…あぁ…っ

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父親に…

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して…

????

くれて…

???

……ぅ…うぅ

???

あぁあ…っ

ありがとう

???

うっ…ぅ、や、だぁ…

???

やだよぉおっ…!パパぁあ…!

紗結

……

紗結

…思い出すわね

デスクの上に置いてある3つの写真を七瀬 紗結(ななせ さゆ)は見つめた

1つは 優しそうな夫婦が赤ちゃんを抱っこして 家の前で立っている写真

2つ目は 金髪が目立つ男の人と 中学の服を着た女の子が 卒業証書を持って笑ってる写真

3つ目は 夫婦の間に小さい緑の髪の女の子が立って その3人の前に1人の女性が屈んでいる写真

彼女は手を伸ばし、2つ目の写真を取った

紗結

……

写真の中の金髪の男の人を指で撫でる

彼女にとってもう会うことのない人

紗結

……見ててね、パパ

コンコン

扉のノック音が聞こえ、写真を元の場所に戻した

紗結

はい、どうぞ

ガチャッと扉が開き、来客が部屋に入った

入ってきた人はスーツを着た男

七瀬紗結は覚悟を決めて、息を吐く

紗結

さあどうぞ、おかけになってください

紗結

お話しましょうか

紗結

桐山院長先生

茜の父

単刀直入に言いましょう

茜の父

茜を返してください

紗結

第一声がそれですか……

紗結

奥様が亡くなられたというのに葬式にも行かないなんて

紗結

人の心がないんですね

茜の父

家庭の事情です

茜の父

貴女には関係ないのでは?

紗結

茜さんに頼られた以上、私は関係あります

紗結

それに、居場所を言うつもりはありません

茜の父

なんの権限があってそう言っているのですかな?

茜の父

まったく…話にならないな

茜の父

警察に言いますよ

紗結

どうぞご勝手に

紗結

ですがその場合……

紗結

桐山院長が裏で行っていた事を公表いたしましょう

茜の父

……っ!

茜の父

人の家庭に干渉するのはやめていただきたい!

茜の父

こんなのは茶番だ

茜の父

失礼します

紗結

…親というのは、子を導くもの

紗結

私には3人の父親がいます

紗結

その内の2人は血が繋がっておりません

紗結

ですが、3人とも私を守り、育て、導いてくれました

紗結

あなたはどうです?

紗結

子の道を阻み、傷つけ、蔑ろにしようとしている

紗結

その行動は…1人の人間として許される行為ではありません!

紗結

人を救う職業に就いている貴方が、やっていい行動ではありません!

紗結

そんな事をするならば、医者を辞めなさい!!

茜の父

ふん……

茜の父

七瀬洸太社長によく似ている

紗結

…私の父ですから、当たり前です

茜の父

顔じゃない

茜の父

その正義感溢れる性格だ

茜の父

腹が立って仕方ない

紗結

…っ!!

紗結

父を侮辱するなんてっ…!

茜の父

そんな所を尊敬していた

紗結

茜の父

あの人にしか導き出せない方法を、隣で見てみたかった

紗結

…?なにを…

茜の父

尊敬してますよ、七瀬社長

茜の父

どうか失望させないでくれよ

不敵な笑みを浮かべたあと、彼は部屋を去った

彼が去った後、どっと疲れが押し寄せた

どうか失望させないでくれ

その言葉に疑問を持ちながら、溜まった書類に目を向ける

溜まりに溜まった1週間分の書類だった

紗結

はぁ…

少しの後悔をため息と一緒に吐いて、彼女は息を整えた

考えうる可能性と打開策を頭に入れて、再び作業を始めた

全ては1人の少女の願いのために

私の名前は 桐山 茜 (きりやま あかね)

名乗りたくもない名前だ

桐山という苗字が心底大嫌い

私と兄 シャオロンの母を殺した実父と同じ苗字だからだ

父が営む桐山医院の跡継ぎとして兄と私は育てられた

幼い頃からの厳しい教育に兄は耐えきれず、専門学校に進学したと同時に家を出ていった

そして跡継ぎとしての教育が私に向けられ、父は一層厳しくなった

キツくても耐えられたのは母と、当時付き合っていた彼氏、そして親友がいてくれたから

そんな時に流れたある噂

その噂が原因で彼氏と別れ、引越しも重なり、そのまま縁は切れたと思っていた

しかし、偶然にも元カレのチーノと再会してしまった

それからだ

それから歯車が狂っていった

あの時

チーノと出会っていなければ……

……はぁ

どうしようかな、これから

母が亡くなって、この街に帰ってきてから

もう3ヶ月が過ぎた

…なにも、できない

なにも変わらない…

それだけで充分だった

現状に疲れ

何もやる気がでない

''死''を意識してしまった

ブーッブーッ

画面に表示された「七瀬さん」の文字

兄の職場の社長であり

私たち兄妹が唯一信頼できる人

なにかの連絡かと思い通話ボタンを押した

はい

紗結

あ、茜ちゃん

紗結

どう?こっちでの生活は

紗結

もう慣れた?

はい

すっかり慣れて、暇なくらいです

紗結

…そう

紗結

数日前に桐山医院長が来たって話したでしょ?

…はい

紗結

実は、悪い知らせなんだけど

紗結

弁護士を立てて法的措置を取られそうなの

弁護士を…

あの人も面倒なことしますね

もう関わりたくないのに

紗結

弁護士には弁護士を

紗結

私も対抗してみるから、安心してね

はい

ありがとうございます

紗結

また近々会いに来るわね

紗結

今度は娘と息子も連れてくるね

はい、楽しみにしてます

失礼します

ふう…

法的措置をとってくることは分かっていた

なんて執着心の強さ

呆れて言葉が出てこない

深いため息を吐いたあと

散歩を終えて、家に帰ろうと公園を出た

…茜!

先輩!

あぁ

そういえばまだいた

関わりたくない人たち

チーノ

探した、ホンマに探したんやで茜!

ロボロ

やっと見つけた…先輩…っ

………

私に駆け寄って、肩に手を置くチーノ

チーノ

こんな…痩せこけて…!

チーノ

飯ちゃんと食ってるか?なあ茜

ロボロ

顔色も悪いですよ先輩

…どう、して

チーノ

お前が心配やったからに決まってるやん

ロボロ

先輩が泣いてるかもって思ったらいても経ってもおられんくて

ロボロ

会いに来たんす

来ないでよ…!

もう会いたくなかったのに

私が心配なら、なおさらほっといてよ

ロボロ

ほっとけないす

チーノ

ほっとけるわけない

…っ

私の事なんか忘れて…

チーノ・ロボロ

忘れない

チーノ

そばにいさせてよ

ロボロ

横にいたいんです

どうして……?

わかってる

どうしてなんて聞かなくても

2人から伝わってくるんだから

チーノ・ロボロ

好きだから

A 2人を信じて話をする

B 2人から逃げる

この作品はいかがでしたか?

375

コメント

4

ユーザー

Aにして下さい

ユーザー

うーん、やっぱAですかね… 続きとっても楽しみにしてます!

ユーザー

B 2人から逃げる

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