僕
目覚めた目線の先、自分の膝と膝の間15センチの隙間に人の足がある、ランバダのような感じて通常の乗客同士ではありえない体勢だ。
黒いストッキング、黒ハイヒール、赤いコート、視線を上にずらそうとしたが、まさかの金縛り。。。
淫乱女か変質者⁈ そいつはうつむいた体勢の僕のつむじあたりを指でなぞり出した。
酔っ払った時のように三半規管が狂ってくる。
「新百合ヶ丘」車内アナウンスが流れて
すぐさま扉があいた。
(誰かのってきてくれ)と思ったその時、金縛りが解けた。
目の前にいた女であろう何かは消えていた。
「あんた、やばかったね」
視線を声の方に向けると、20才くらいのメガネ、キノコカットの男が立っていた。
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