ないこ
あ!目が覚めた?

LAN
あなたは…?

ないこ
急にごめんね、俺はないこ、倒れてた君を引き取ったんだ

LAN
倒れてた…?それってどこにですか?

ないこ
それはこの目の前だったんだ…だから何がなんだか分からなくて…

その瞬間俺は瞬時に理解してしまった。他の人たちは全員、人間だったら寿命に気づいて俺を捨てていってしまったことに
この人も人間だからいつかは
ないこ
君の眼差しは、なんだか、嫌な感情があるみたいだね

LAN
嫌な感情…?

ないこ
人間と居るのが好きじゃないみたいな…

LAN
!!人間自体は大好きです…ですけど

ないこ
魔女である君にとっては、人間の寿命は短い。そういうことだよね?

LAN
!!気づいていたんですか?俺が魔女って

ないこ
うん、この世界を昔救ってくれた英雄さんでしょ?

英雄、そんなことはない。みんなが英雄なんだ。頑張って戦った、みんなが
LAN
だけれど俺たちは遥か昔に、魔王を封印しただけです。最近闇の力も強くなってきています

ないこ
予言通りでいけば、今日目覚めるんだよ…魔王

LAN
え?

予言通りに行けば、それは信じたくはなかった。だって魔王を封印したのは100年前
だけれどまだ封印は解けないはずなのに、どうして…ッ
LAN
そ、その預言者は誰なんですか?

ないこ
呼んでみるよ

そうして、ないこさんは、通信機を手に取って、話を始めた。
ないこ
ほとけっち、さっきの子を運んだところまで来てくれる?

そうして元気な返事が聞こえ、そのまま通信機を切った。
そうしてそこまで時間が経たなかった頃、その子が現れた。身長は高いけれど、なんだか、可愛い、弟感を放つ子だった。
ほとけ
初めまして!魔女さん、予言をしたのは確かに僕だよ

LAN
なんで、予言で今日って明確に?

ほとけ
水晶玉。水晶玉に氷魔法を与えることで未来が見える

ほとけ
そしてこのままじゃ、復活してからすぐに旅に出ないと、沢山の人が亡くなる

ほとけ
それは僕外1番避けたいことなんだ。

その表情には決意の表情がものがたっていた。本当に…この人たちは…
LAN
でも、ほとけさんって種族、人間じゃないんですか?

ほとけ
え?あは、バレなかった!

ないこ
英雄さん、ほとけっちは

LAN
英雄じゃなく、LANと呼んでくれませんか?

ないこ
そうさせてもらうね。らんらん

ないこ
ほとけっちは種族が、天使なんだ

ないこ
天使だから予言で性格に当てることもできるし…神の神託もある。

ないこ
それで魔王が今日復活するってことがわかるんだ

LAN
そこまで神の神託も…

その瞬間俺は身震いした。それは今まで、感じてなかった、100年前に感じた魔力だった。
LAN
この大きな魔力…

ないこ
LANくん…?

LAN
魔王が復活しました…

ないこ
!!

ほとけ
まさか、予言では夜だって…どうしよう!ないちゃん

ないこ
どうしようって言われてもそこまでの対策は考えては…

LAN
俺が旅に出ます

ほとけ
え?

LAN
だから、仲間を探すことも、魔王を討伐することも!

LAN
だから、安心して欲しいです!

ないこ
本当にらんらんは…じゃあ任せるよ!よろしくね!

LAN
はい!

ないこ
あ!それからこの子連れていって!

LAN
この子は…?

猫
ミャォー♪

ないこ
実は昔は人間の姿だったんだけれど…猫になっちゃった子なんだ

LAN
人間の姿だった?全く魔力を感じれませんけれど…

ほとけ
完全に魔力を感じなくしているのか、感じれなくなっているのか

ほとけ
猫の姿になってから、数十年はしゃべってたんだけど…今は喋らなくなっちゃって…

LAN
そんなことが…わかりました。連れて行きます

ほとけ
ありがとう!

そうして俺は、ほとけさんに作ってもらった剣を大事に扱う。あの剣は折れても変わる。
ほとけさんが、自身で僕が生きている限りは折れても戻るからって話をしていた。
生きている限りがどこまで続くかは分からないけれど、頑張らないと
LAN
君の名前、どうしよっか?

猫
ミャ〜?

LAN
…名前は人間の姿に戻ったら教えて?

猫
ミャッ!

そうして俺は、再び魔王を倒すために、旅に出ることになった。