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7 - 日差しより強く君想う【sngm】

♥

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2022年04月30日

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riri_♡さんリクエスト

しにがみくん!欲しいもの買えたよー!

雑貨屋から出てきた彼女は、満足そうに紙袋をゆらゆら揺らしている。

今日の格好は、緩めに巻かれたセミロングに、淡い桃色のワンピース。よく見れば爪には前とは違う色が。

もう、前に会った時よりも随分と可愛くなっちゃって。

今日は付き合って初めてのデートだから、気合いを入れてきてくれたのだろうか

だとしたらもう、ほんとに可愛いね。○○ちゃんは。

なんて、本人には恥ずかしくて伝えられない思いがさっきからずっと頭を過ぎるばかり。

本当は手なんか繋いだり…なんて妄想が膨らむけど、やっぱり照れが勝っちゃうもんで。

自分の弱さにため息が零れそうになる。

sngm

何買ったの?

えっとね、可愛いイヤリングとか、えっと…色々!

それなりに大きな紙袋には、きっと沢山の彼女の“好き"が詰まっているのだろう。

また嬉しそうに笑う彼女に、つられてこっちまで笑顔になってしまう

sngm

ずっと広告眺めてるだけだったもんね。良かったね、買えて

うん、ついてきてくれてありがとう!

その声が可愛くて、甘くて仕方なくて

本当に彼女は僕をときめかせる天才だと思う。

ここが屋外じゃなかったら、間違いなく抱きしめてたしめちゃくちゃにしてた。

そんなやましい思いを頭の隅に閉じ込めたころ、彼女が赤い唇を開く。

ね、この辺ちょっと歩かない?

紫色をした目が僕を見る

この見覚えのあるカラコン、もしかして。

sngm

カラコン、もしかして…

あ、気づいた?しにがみくんと同じやつにしたの

そしたら、会えなくてもしにがみくんが近くにいるように感じるかなって、

そんなに可愛いことを言われたら、僕も年上の余裕なんてなくなって

いや、最初からなかったみたいで

sngm

なにそれ、ほんとずるい

小学生みたいな幼い文句が口から零れた。

最近会えなくて寂しかった、

もう付き合って2ヶ月くらいなのに、本当に付き合ってるのかなって不安になるくらい。

恥ずかしく揺らぐ瞳と、小さく噛んだ赤い唇。

やっと付き合えて、嬉しくて舞い上がってたら突然仕事や体調不良やらでバタバタしちゃって

僕も彼女との時間を全く作れていなくて寂しく思っていたから、彼女も同じだったんだと知って口元が綻んだ

sngm

ごめんね。今日は○○ちゃんの好きなところいっぱい行こ、

柔らかな、ふにゃりとした感触が手に伝わる。

次に温もりが伝わってきて、手元に目を向けると、僕の手にちょこんと乗っかっている彼女の手。

本当は自分から繋ぎたかったんだけど、照れと戦っている間に先を越されてしまった。

ずっと、手、繋ぎたかった。

恥ずかしそうに綺麗な瞳と真っ黒な睫毛が下を向く

ほんと、そんな可愛い言葉どこで覚えてきたの?

sngm

うん。僕も繋ぎたかった

遅い、

雑に言葉を発して、つん、と唇を尖らせた

sngm

ごめんね

乗っかっているだけの手を絡めても、まだ納得行かなそうな表情を浮かべる彼女に、ずっと頭を過ぎるだけだった言葉を伝える。

sngm

今日の○○ちゃん、ほんとに可愛い。好きだよ

すると、さっきまでの不満気な表情は何処へやら。 眦をとろりと下げて満足気な表情に。

うん、知ってる

滅多に聞かない強気な言葉に、それとは反対に可愛げのある表情にくらりと眩暈がした。

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コメント

1

ユーザー

ありがとうございます😖 主様のお話の書き方が すごく好きなので嬉しいです!!すごく理想に近くて神です!!これからも応援 してます~!!

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