青黄
不器用で優しい君が好き。
赤
黄
赤
赤は桃くんとおめでたく付き合って
今日も一緒に帰る約束をしているのだと
嬉しそうだ
黄
黄
桃
黄
桃
笑顔で調子に乗っている桃くんにこの間釘を刺しといた。
赤を見ていると寂しい気持ちと同時に
羨ましくて
僕はいつも優等生でいて
頑張ってきたつもりだった
でも、赤は僕を置いて
遠くに行ってしまうような気がした
黄
生徒会の資料を両手に
階段を上がっていると
急に手元が軽くなった
青
黄
青ちゃんが資料を持ってくれたみたいだった
青
黄
青
黄
彼は僕を見てニコッと笑うと
スタスタと生徒会室に向かっていく
あぁ、この笑顔に女子は
みんな騙されるんだな....
じゃなくて、
黄
青
僕は可愛くない
赤だったら、頬を赤らめて
ありがとうって言うんだろうな
青
黄
そんな事を話していると、もう生徒会室は目の前
青
黄
黄
青
青ちゃんはまたあの笑顔で笑うと
ドカッと僕の席の隣に座った
黄
青
黄
青
黄
青
黄
青
黄
青ちゃんの天然に僕は思わず笑顔になった
青
黄
僕は赤くなった顔を隠すように
仕事に取り掛かった
生徒会長
黄
生徒会長
黄
生徒会役員がどんどん帰っていき
生徒会長が帰る支度をしない僕に
話しかけてきた
生徒会長
黄
生徒会長
黄
ふぅ、と息をつくと
隣でムニャムニャ眠っている
青ちゃんの頬っぺたを人差し指でつついた。
黄
青
黄
青
う〜んと伸びをする彼に僕は少しからかってやろうと口を開いた
黄
青
黄
青
眠っている青ちゃんを隣で見ながら仕事をするのは
なんだか....レアな気もする
元々顔の良い彼は、女癖の悪さで
少々残念だと言われているのだ
青
外に出ると、冷たい風が容赦なく吹き付けてくる
青ちゃんと一緒に帰るのも、もう習慣化していた
もう冬か、なんてぼんやり思っていると
首元に暖かいものが
黄
青
黄
青
"好きな子''
その言葉に僕の心臓はドクンと脈打つ
黄
ため息をついて青ちゃんのマフラーをはずそうとすると
僕の手を彼はギュッと握りしめて止めた....
と思ったら、青ちゃんの顔が近づいてきて、唇に柔らかい物が一瞬だけ触れた
黄
え....今....青ちゃんにきす....された?
青
青
青
黄
体中が沸騰したみたいに熱くなる
訳が分からず、口をパクパクしていると
青ちゃんは優しく笑って
僕の髪を撫でた
あ....この顔....
青
黄
青ちゃんは真面目じゃないから
成績はそれほど良くなかったはず
彼はそれだけ言って、僕を家まで送ると
いつも通りバイバイ、と帰ってしまった
やっと見つけた君との青黄バージョンですw あの、いつも暖かいコメントとか フォローとかハートとか ありがとうございますm(*_ _)m 最近学校にいても、家にいてもしんどくて そんな時にいつも元気貰ってます