みお
みお
みお
みお
みお
“また来年も一緒に見に来ようね”
そう約束した俺たちは
たくさんの思い出を増やして
次の年も夏祭りに行った
そして
ひでが高校を卒業すると同時に
2人暮らしを始めた
“これから2人でいっぱい思い出作ろうね”
って話してたのに
年が明けた2月
雪の降る寒い朝
ひではいなくなった
しゅーと
しゅーと
もちろん
メッセージを送っても既読はつかず
しゅーと
応答なし
電話をかけても
繋がることは無かった
とうとう俺は学校にも行かず
1日を家の中で過ごすようになった
ひでは今何してるのかな
寒くないかな
ひでに会いたいよって
一日中
ひでのことばっかり考えてた
それなのに
ひでは俺の気持ちに応えてくれなくて
ただ時間だけが過ぎていった
数ヶ月後
ひでの服や荷物は置きっぱなし
その置きっぱなしのひでの荷物が
余計に俺の心に傷を作った
2人で撮った思い出の写真も
お揃いで買った服やアクセサリーも
ひでにプレゼントで貰ったものも
見えないところにしまっておこう
そう考えて
俺は片付けを始めた
数時間後
俺たちの思い出の物を詰め込んだダンボールの中から
俺はある手紙を見つけた
何が書いてあるのか不安だったけど
俺はその手紙を開いた
愁斗へ。 ずっっと隠しててごめんね。 この手紙を読んでるってことは 俺はもう愁斗のそばにはいないのかな。 愁斗に辛い思いさせたくなくて ずっと言い出せなかったんだけど、 俺、病気なんだ。 言い出せなかったのには理由があって。 俺ね、愁斗の笑顔が大好きなの。 だから俺の前ではずっと笑って いて欲しかった。 愁斗にこんなこと言うと 悲しませちゃうから。 愁斗は、口に出さないだけで、 ものすっごく寂しがり屋さんで ものすっごく甘えたがり屋さんで ものすっごく繊細だから。 俺を見つけると ひで~ってにこにこで走ってくる愁斗が 可愛くて可愛くて仕方なかった。 俺が褒めるとすぐ顔真っ赤にして 抱きついてくる愁斗が大好きで。 だからね、俺の病気が治ったら ぜっっったい迎えに行くから。 約束する。 その時、愁斗の笑った顔が見たいなぁ ひで~って走ってくる愁斗を 力いっぱいぎゅーってしてあげたいから 俺はもっと強くなって帰ってくるよ💪🏻 だから、その時まで待っててください。 そして、大好きだよ、愁斗。 俺より。
みお
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みお
みお
みお
みお
コメント
3件
普通に泣けた、