レトルト
日中はとても暖かいが 夜が少し寒い時期になった。
三寒四温。 着る服には困る時期だ。
レトルト
キヨ
レトルト
レトルト
夜になって肌寒くなってきた俺は 薄着で出たことを後悔している。
キヨ
キヨ
レトルト
レトルト
キヨ
キヨ
レトルト
風も強くなってきたので 我慢の限界だった。
レトルト
そのとき、ふわっと俺の体に 何かが掛かった。
レトルト
キヨ
キヨくんが自分の上着を脱いで 俺の肩に掛けた。
レトルト
レトルト
キヨ
キヨ
そう言って俺の頭を撫でる。
キヨ
キヨ
その優しい顔にドキッとした。
レトルト
レトルト
それが恥ずかしくて ちょっと茶化してみる。
キヨ
キヨ
恥ずかしげもなくそう言う。
かっこいいな…
肩に掛けられたキヨくんの服。
すごくいい匂いがした。
レトルト
キヨ
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ
キヨ
レトルト
レトルト
キヨ
レトルト
レトルト
渡された上着を 俺は満足げに着る。
キヨ
レトルト
キヨ
キヨ
レトルト
キヨくんは俺の手をぎゅっと握って 速歩きで歩き始めた。
レトルト
キヨ
キヨ
キヨ
その声色が余裕のなさを物語っていた。
レトルト
レトルト
キヨ
キヨ
俺の顔を見ないでそう話すキヨくん。
ここは煽ってみようか?
レトルト
レトルト
レトルト
こんな煽り方したら怒られるだろうか?
でも、余裕のないキヨくんが 見てて面白くて。
キヨ
キヨ
握った手に力が入ったのがわかる。
聞こえるか聞こえないかの声量で 俺はうん、と一言だけ返した。
THE END.
コメント
5件
帰り道だけの話でも、キュンってしてしまいました…!なんか…もう、天然とわざとが絡み合ってるのも好きです…!!面白かったです!