空が青い事。 君と笑った事。 正直になれなかった事。 我慢して喧嘩した事。 こんな些細なことでいい。 タイムカプセルに想いを込めて。 桜の綺麗な時期の事。 君と出会った。 君は桜の木の下で泣いていた。 小さい頃、よく遊んだ女の子。 ずっと、ずっと。 君は最後まで笑っていた。 ある日、君は消えた。 ときは流れ、君との記憶は消えていた。 ある日転校してきた女の子。 背が低くて、シャイな子だった。 アニメがとても好きで、気が合う子だなって思った。 「音楽とかって聴くの?」 って聞くと、慌てたように 「き、聴くよ…」 「どんな曲聴くの?」 「…」 「…俺ね!ボカロ好きなんだ〜」 「あ、ぼ、ボカロね。私も知ってるよ。いいよね!」 「……そうだね!」 絶対に自分の意思を曲げず 強気な女の子でもあった。 けど君は桜が散って少しすると 悲しそうな顔をしている。 「どうしたの?」 って聞いても 「なんでもないよ!」 って無理して笑ってた。 「また明日。」 君と笑った記憶。泣いた事。 もう、忘れてる。 君はまた消えた。 俺は歌い手になっていた。 胸を張って言える。 今、とても幸せだ。 歌い手活動を通して出会えた リスナーさん。 とても嬉しかった。 時々過去の事を思い出す。 あの少女は誰だったのだろうか。 顔も名前も思い出せない。 ずっと探している。 ある日少女は言った。 「私の事絶対に忘れないで。貴方の声はいつか人を笑顔にさせられる。 信じて、自分の思う道を進んで。」 「貴方の声が続く限り。」 君は誰かまだ分からない。でもきっと君は俺だったのかもしれない。 ありがとう。 「何十年。何億年先も、僕は君の事忘れない。」 「この声が続く限りは。」
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