棘
(ここ何処だろ…)
ある日の夜 森に遊びに行っていたら迷ってしまった
棘
(何処見ても木だ…
いや、森だから当たり前か…)
いや、森だから当たり前か…)
ガサガサッ…
棘
棘
な、何!?
洋服のジッパーを下げ少し身構える こう見えて彼はまだ12歳なのだ
ガサッガサガサッッ ガサッッッ!
草陰から出てきたのは イノシシだった しかも怒っているらしく こちらに突進をして来る
棘
(や、やばいッ逃げなきゃ…)
呪言を使っても良いけど…… イノシシだって生きてるから… と思いジッパーを上げ、全速力で走る
棘
ハァ……ハァ……
逃げれたかな……? 足を止め、後ろを振り返るとイノシシが 分裂していた
棘
(分裂してる…!?なんでッ??)
疑問だらけだが 疲れきった足を無理矢理動かし走る
棘
棘
うッ…!
その場に転ぶ 立とうとするが足が変な方向に曲がっており 折れているということがわかった
棘
(ウェ……折れてる……
痛い…まだイノシシいるし……)
痛い…まだイノシシいるし……)
死ぬのかな……? 食われるのかな……? 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! 死にたくないッ! と心で叫ぶ
五条悟
あ、いたいた〜
イノシシの呪霊
めんどくさいしさっさと終わらせよ〜う✨
イノシシの呪霊
めんどくさいしさっさと終わらせよ〜う✨
五条悟
……と思ったけど乱暴には出来なさそうだね
あ゛ー、ま、いっか
あ゛ー、ま、いっか
イノシシがいるその場にすっ飛んでいき、 1匹ずつ倒していく
五条悟
これで全部かな?
あとは…
おーい!木の裏にいる子!出てこーい!
あとは…
おーい!木の裏にいる子!出てこーい!
棘
(誰かが呼んでる……)
行きたいのは山々だが足が折れていて 木なんて登れない……
五条悟
(ん〜?もしかして子供なんていない?
いや、でも六眼の俺が見間違えるわけ…)
いや、でも六眼の俺が見間違えるわけ…)
仕方ない、行ってみるか……
そっと木の裏を覗く
五条悟
やっぱりいんじゃん
棘
Σ( ˙꒳˙ ;)
五条悟
んなとこで何してんの?
ここの森は呪霊って言うお化けが出るよ
危ないよ〜?
ここの森は呪霊って言うお化けが出るよ
危ないよ〜?
棘
(呪言があるから喋れないけど……
足が折れてることを伝えないと……))
足が折れてることを伝えないと……))
折れている方の足を動かし、 お兄さんに見せる
五条悟
あー、折れてるってわけね、
待ってて、今そっち行くから
待ってて、今そっち行くから
棘
(良かった……伝わったッ)
ヒョイッと大木の根っこを乗り越え 少年の方に向かう
五条悟
ヨイショット
アララ~、結構ボキボキじゃん
アララ~、結構ボキボキじゃん
棘
( *・ω・))コクコク
五条悟
……あのさ、君話せないの…?
結構不便なんだけど…
結構不便なんだけど…
自分が呪言師というのを伝えるため ジジジィ……とジッパーを下げる そして口元の青い模様を見せる
五条悟
呪言師…ってことね……?
わかった…
じゃあ、家に送ってくから
ほら、乗って
わかった…
じゃあ、家に送ってくから
ほら、乗って
棘
!!((・・。)(。・・))フルフル
(流石におんぶは……💦)
(流石におんぶは……💦)
五条悟
じゃあ置いて言っちゃうぞ~?
(煽り)
(煽り)
棘
(もっと他の案はなかったのかよ!)
渋々男の人の背中に乗る
五条悟
家どっち?
棘
(知らない)
五条悟
あ~…口パクだけど大体伝わるわ
わかんねぇのな?
わかんねぇのな?
棘
(。_。`)コク
五条悟
はぇ~……
じゃあ1回高専ってところ来るか?
てか来るしかねぇし…
じゃあ1回高専ってところ来るか?
てか来るしかねぇし…
棘
((。 。`)コク)
五条悟
決まりだな
傑達起きてるかな~…
傑達起きてるかな~…
そのまま男の人におぶられて 高専に行くことになった 次回に続く……