神谷涼
う、、、
雛菊瑞稀
涼君!!涼君!!
雛菊瑞稀
な、、、んで?、、、なんでよ!!
雛菊瑞稀
わ、、、私は、ただ、、、!!
神谷涼
はぁ~。さてあと2回。でも、、、
神谷涼
あと2回。あと2回だ。
山口哲平
おーい!涼~
神谷涼
(え!前と違う!!なぜ、、、哲平がここまで来るんだ?!)
俺は持っていたカッターナイフを近づいて来る足音に怯え、気づかれないようにゆっくりとしまった。
それと同時くらいに勢いよくドアが開きそこにはやはりあの男がいた。
山口哲平
涼!!間に合ってよかった~
神谷涼
どうしたんだ?間に合うって?!
山口哲平
はぁ~学校にって事だよ!
神谷涼
でも、まだまだ時間がある。それとも急ぐ理由があるのか?
山口哲平
あ、あぁ今日俺先生に呼ばれてな、、、早く来いって
神谷涼
悪い、、、行けない
山口哲平
、、、そうか、、、しょうがないな
神谷涼
あぁすまんね
そう、、、ほんの一瞬だった。哲平とこれでお別れかと思った途端辛くて背を向けてしまった。
神谷涼
う、、、
神谷涼
こ、、、こは?!
山口哲平
涼、、、
神谷涼
哲平!!
神谷涼
!!
俺はここで初めて自分が拘束されていることを知った。
神谷涼
な!!どういう事だ、、、
山口哲平
ゴメンな。
山口哲平
でも!お前がいけないんだからな!
山口哲平
俺が、、、どんだけ色んな事をしても涼は死んじまう。
山口哲平
しかも今回は瑞稀のために死のうとしてる!
神谷涼
ど、、、ういう、、、
山口哲平
つまりループしてるのはお前だけじゃないし瑞稀に対しても同じことが言えると言うことだ。
山口哲平
それと、副会長は俺が操作してた。どうだ?怖いか?でもな!
山口哲平
全部お前、涼のためなんだよ!
神谷涼
いくら俺のためとは言え、妹だけでなく多くの人を実験体にして挙句の果てには俺を監禁?
神谷涼
ふざけんな!
山口哲平
ふざけるな、、、こっちだってもう何回お前の死体を見たと思ってんだ!
山口哲平
未来を変えるためにどれだけ俺が辛い思いをしたか、、、お前に、分かるわけない。
神谷涼
!!
山口哲平
安心しろよ。何をしても結局瑞希は勝手に死ぬ。
山口哲平
運命は変えられない。俺は正しいことをしている。
神谷涼
確かにそうなのかもしれない。
神谷涼
でも、俺のせいで瑞稀は死ぬんだぞ?!
山口哲平
それは違う!
神谷涼
違わないだろ?!
神谷涼
瑞稀は本当は俺を殺すつもりなんてさらさらなかった。でも生きたいと願い俺を殺して来た。
神谷涼
でも、前回俺は自殺した。瑞稀は、それを見て泣いていた。
神谷涼
この世界をループしてる特徴を俺は気づいたんだよ。
神谷涼
それは夕日、つまり今日が終わる前にこの世から消えるという事だ。
神谷涼
哲平に関しては良くは分からないが瑞稀に関しては俺を殺した後、毎回毎回後悔して自殺していると俺は予測する。
山口哲平
俺はそれも考えた。だがそれだと瑞稀が死んでいる時点でループする必要が無くなるはずだ。
神谷涼
だから俺は瑞稀が自殺するのは日が沈むほんの一瞬だと考えた。
神谷涼
俺が死ぬのは夕方
神谷涼
つまり簡単に言えば時刻が違うって事だ。瑞稀が死ぬ時刻は俺が死んだ時刻と一致しなければこの世界はループし続ける。
神谷涼
だがあと2回しかない。
山口哲平
分からない!世界があいつを、、、瑞稀を殺そうとしてる!変わらない未来、なのになぜ諦めない!あいつは何をしたって無駄だ!自殺しなくてもあいつは必ず死ぬ!
神谷涼
それでも俺は好きなやつを助けたい
神谷涼
こんなの変えてやる。
神谷涼
世界に戒めてやる、、、お前らが間違っているということを!