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6 - Mai編 第1章 最終話#はじめから。

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2020年04月14日

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Mai/まぃ

Mai/まぃ

…すごい広いなぁ。

あれから、彼は学校に行き 私は部屋にひとりぼっち。

リビングは、鎖が届く位置だったので、なんとかソファーに 座ることが出来た。

Mai/まぃ

…暇だなぁ。

今の時刻は午前9時。

学生なら、学校で 授業を受けている時間だ。

Mai/まぃ

…ところで、ここって
一軒家…?

Mai/まぃ

…いや、違うか。

窓の外を眺めると、 ビルが立っている。

Mai/まぃ

…マンション?

あの人は…一人暮らしを してるのかな?

私は、ずっとそう思い続けた。

Mai/まぃ

広さは…2LDKかな?

この鎖で、届く位置は 今いる部屋とリビングとトイレこ3箇所。お風呂に入るときは、鎖を外してもらっている。

Mai/まぃ

…まだ帰ってこないのかな。

…そういえば、今日は 午前中で終わりって 言っていたような気がする。

Mai/まぃ

(帰ってくるのは…
12時過ぎかな…?)

Liku/流輝

Liku/流輝

ただいま〜

彼が帰ってきた。

Liku/流輝

いい子にしてた?

Mai/まぃ

…うん。

Liku/流輝

よし、偉いな。

といい、頭を撫でる。

彼に逆らわなければ、 とても優しい。

Liku/流輝

Liku/流輝

そろそろさ…

彼が何かを、言いたそうに している。

Liku/流輝

僕は、Maiちゃんの名前を
呼んでいるんだからさ…

Liku/流輝

Maiちゃんも、
僕の名前を呼んで?

Mai/まぃ

…えっ。

開いた口が塞がらない。

Liku/流輝

Liku…って、呼んでごらん。

Mai/まぃ

…………

Liku/流輝

…呼んでくれないの?

Mai/まぃ

…私をここに誘拐した人に
名前を呼びたくなんか…
ないです…っ…。

これが、私の本音。

本心だった。

Liku/流輝

バチンッ。

何かが、叩いた音。

体が震え、私は顔を 上げることが出来ない。

…誰が、私の頬に平手打ち したのか知っている。

Mai/まぃ

痛たっ…。

Liku/流輝

…まだ言わないの?

Mai/まぃ

…っ…

彼の笑顔がとても怖い。

Liku/流輝

僕だって、君を傷を付けたく
ないんだよ。

Mai/まぃ

…………

Liku/流輝

…僕の言葉…聞こえてるよね?

Liku/流輝

敬語で話すのは
やめていいから…

Liku/流輝

…せめて、僕の名前を
呼んでほしいな。

Mai/まぃ

それが…

Mai/まぃ

条件…?

Liku/流輝

…そうだね。

Liku/流輝

僕の今の条件は、
君の言葉の口から『Liku』
って呼んでほしい。

Liku/流輝

約束…してくれる?

Mai/まぃ

Mai/まぃ

分かった。

Mai/まぃ

これから、あなたの名前を
呼ぶことにする…

Liku/流輝

分かってくれれば、
それでいいんだ。

Liku/流輝

Liku/流輝

…さぁ。

Liku/流輝

僕の名前を呼んでみて。

Mai/まぃ

Mai/まぃ

Liku…っ。

Liku/流輝

どうしたの?

Liku/流輝

Maiちゃん。

Mai/まぃ

これからも…っ
よろしく…ね?

Liku/流輝

こちらこそよろしくね。

Liku/流輝

第1章 Mai編End

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