Mai/まぃ
Mai/まぃ
あれから、彼は学校に行き 私は部屋にひとりぼっち。
リビングは、鎖が届く位置だったので、なんとかソファーに 座ることが出来た。
Mai/まぃ
今の時刻は午前9時。
学生なら、学校で 授業を受けている時間だ。
Mai/まぃ
一軒家…?
Mai/まぃ
窓の外を眺めると、 ビルが立っている。
Mai/まぃ
あの人は…一人暮らしを してるのかな?
私は、ずっとそう思い続けた。
Mai/まぃ
この鎖で、届く位置は 今いる部屋とリビングとトイレこ3箇所。お風呂に入るときは、鎖を外してもらっている。
Mai/まぃ
…そういえば、今日は 午前中で終わりって 言っていたような気がする。
Mai/まぃ
12時過ぎかな…?)
Liku/流輝
Liku/流輝
彼が帰ってきた。
Liku/流輝
Mai/まぃ
Liku/流輝
といい、頭を撫でる。
彼に逆らわなければ、 とても優しい。
Liku/流輝
Liku/流輝
彼が何かを、言いたそうに している。
Liku/流輝
呼んでいるんだからさ…
Liku/流輝
僕の名前を呼んで?
Mai/まぃ
開いた口が塞がらない。
Liku/流輝
Mai/まぃ
Liku/流輝
Mai/まぃ
名前を呼びたくなんか…
ないです…っ…。
これが、私の本音。
本心だった。
Liku/流輝
バチンッ。
何かが、叩いた音。
体が震え、私は顔を 上げることが出来ない。
…誰が、私の頬に平手打ち したのか知っている。
Mai/まぃ
Liku/流輝
Mai/まぃ
彼の笑顔がとても怖い。
Liku/流輝
ないんだよ。
Mai/まぃ
Liku/流輝
Liku/流輝
やめていいから…
Liku/流輝
呼んでほしいな。
Mai/まぃ
Mai/まぃ
Liku/流輝
Liku/流輝
君の言葉の口から『Liku』
って呼んでほしい。
Liku/流輝
Mai/まぃ
Mai/まぃ
Mai/まぃ
呼ぶことにする…
Liku/流輝
それでいいんだ。
Liku/流輝
Liku/流輝
Liku/流輝
Mai/まぃ
Mai/まぃ
Liku/流輝
Liku/流輝
Mai/まぃ
よろしく…ね?
Liku/流輝
Liku/流輝
第1章 Mai編End