暗闇の中
白黒の世界。
私はそう見える。
こんな世界なんて私には
いらない。
けど、
1人だけ。
たった1人だけ
私の中に
君だけがいた。
山口 雨
ザーーー。
窓の外から雨の音が うるさいほど聞こえる。
雨は嫌いだ。
なんか、気分が どうしても下がるから。
でも、自分の名前は 雨(あめ)なんだよね笑
山口 雨
山口 雨
山口 雨
山口 雨
私はいつこの世界が見えるんだろ。
検査したって治るか分からないのに
私って何してんだろう。
山口 雨
山口 雨
私は小走りで図書館に向かった。
山口 雨
山口 雨
私は椅子に座り、持ってきたお気に入りの本を読み始めた。
本が好きだった。
黒と白。
この色しかないからだ。
山口 雨
山口 雨
腕時計を確認した。
山口 雨
山口 雨
荷物をまとめて椅子から立ち上がり 小走りで図書室を出ようとした時
ドンッ。
山口 雨
1人の男の子に ぶつかってしまった。
私より背が高い。
大きい瞳。 吸い込まれてしまいそう。
山口 雨
山口 雨
私は何回も謝って家に帰った。
山口 雨
山口 雨
カバンをひっくり返してみた。
山口 雨
お気に入りの本がなかった。
あの本は世界で一番大切
私が小さいときから持っている
お守りみたいなものだった。
山口 雨
そういえば、ぶつかった時に
落とした?
山口 雨
山口 雨
明日、取りに行こう。
きっと図書館に落ちているはず。
山口 雨
図書館を探したけど見つからない。
なんで…?
私、あの本がないと…
頭上から声がしたから 顔を上げた。
あ、昨日ぶつかった男の子。
片手で本を持って、こちらを見つめていた。
山口 雨
山口 雨
山口 雨
山口 雨
瞳から涙が溢れた。
山口 雨
グイ。
山口 雨
腕を引っ張られて、男の子はずんずんと前に進んでいく。
山口 雨
なんか、顔があつくなってきた。
山口 雨
男の子は私をひとつの病室に迎え入れた。
男はパイプ椅子を取り出し私を座らせ、
男は病院のベットに私と向かい合って腰かけた
山口 雨
そういえば、涙が止まってる。
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
谷川 雪
男はニカッと歯を見せて笑った。
…ドキッ。
山口 雨
なんか、顔がまたあつい。)
谷川 雪
谷川 雪
雪は本を差し出した。
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
谷川 雪
雪は下をうつ向いた。
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
山口 雨
山口 雨
谷川 雪
谷川 雪
谷川 雪
山口 雨
今頃、気がついた。
部屋着姿に、ネームバンド。
雪はここに入院してるってこと。
雪は何かしらの病気だって事を。
ーto be continued ー