最期に覚えているのは
公園の時計台
そして、お腹に伝わる鈍い痛み
塔子
塔子
フワフワと宙を浮く身体
そしてベッドに眠る自分の姿
塔子
確か、彼を待ってたんだ
大切な恋人を
塔子
???
???
???
塔子
塔子
気づくと横に男が立っていた
手には鎌を持っていて物騒だ
???
???
塔子
死神
気だるげに頭をかく彼
…私は夢を見ているのだろうか?
死神
塔子
塔子
死神
塔子
死神
塔子
死神
塔子
塔子
死神
死神
塔子
死神
死神
死神
塔子
死神
死神
死神
塔子
死神
塔子
塔子
死神
死神
死神
塔子
死神
死神
塔子
あれから3日たったが
連はいっこうに気づいてはくれない
塔子
蓮
蓮
塔子
塔子
塔子
一週間が経つ
でも、彼は見てくれそうにない
死神
死神
死神
塔子
塔子
死神
塔子
塔子
死神
塔子
塔子
塔子
死神
死神
死神
死神がどんな顔で私を見てたのか
連の背中を追うのに必死で
私は気づかなかった
死神
死神
泣きそうなくせに
一丁前な事言いやがって
死神
愛する人に気づいてもらえる?
そんなおとぎ話あるわけねえだろ
死神
死神
これまで何人か幽体離脱した奴がいた
そして同じように必死になったが
途中で絶望し、自ら魂を差し出してきた
死神
死神
同じだ
死神
蓮
死神
死神
蓮
死神
塔子
塔子
死神
死神
塔子
死神
死神
塔子
塔子
塔子
死神
蓮
蓮
女
女性が側にいた
手を繋ぎながら通り過ぎる
死神
塔子
塔子
塔子
死神
死神
塔子
死神
死神
塔子
塔子
塔子
涙が止まらない
あんな光景見たくなかった
塔子
死神
塔子
塔子
死神
死神
塔子
塔子
塔子
死神
死神
塔子
塔子
死神
死神
名前を呼んだ瞬間胸が暖かくなった
彼女に愛されるアイツが羨ましいとさえ思った
死神
愛を与えられるのは俺じゃない
だから、早く存在に気付いてやってくれよ
死神
死神、失格だ
次の日、悲劇は起きた
死神
塔子
名前を呼ぼうとした声が止まる
警察
警察
蓮
警察
塔子
死神
手錠をかけられる彼
今まで見たこともないくらい暴れている
蓮
蓮
蓮
塔子
塔子
どうりで見えないわけだ
だって私を愛してなんかいなかったんだもん
塔子
塔子
嗚咽でうまく話せない
死神
彼は頭を撫でようとしたのか
手を伸ばすが触れられない
塔子
塔子
死神
死神
塔子
塔子
死神
塔子
死神
昨日は沢山泣いたから
ちょっと気まずい
死神
塔子
塔子
死神
塔子
一週間が経ち、心情に変化があった
私が、死神…彼に惹かれ始めたのだ
決して交わることのない
一方通行な想い
塔子
塔子
そんな事言えるはずない
だって彼は私の為に必死だから
塔子
死神
塔子
残り一日となった
今世最後の日はなんとクリスマスだった
でも、良かった
思わぬ形で好きな人とクリスマスを、迎えられたのだから
塔子
死神
塔子
死神
塔子
この二週間、たくさん悩んだ
この気持ちを隠したままなら彼女のずっとそばにいられる
死神
この気持ちを抑えられない
突然身体が眩い光に包まれた
塔子
塔子
塔子
死神
死神
塔子
私に気付いて愛してくれる人なんて…
死神
死神
塔子
死神
死神
塔子
塔子
死神
死神
塔子
塔子
死神
死神
死神
塔子
死神
塔子
塔子
長い夢を見ていた様な気がする
看護師
女
さっき雨の雫が顔に当たった
…まるで誰かが涙を流したような…
昔、変わり者の女がいた
生涯独身で
そのことでからかわれると
恋人は死神だと周りに話していた
その女が最期を迎えた
塔子
塔子
塔子
こんなヨボヨボじゃ気づかないかしら
死神
死神
死神
塔子
塔子
死神
コメント
4件
宣伝しますね。
愛していた人は、浮気をし…自分を☆☆☆ていた 邪魔だった、愛してくれてなかった でも信じたかった… 愛して欲しかった…っていう思いがすごい伝わってきました…😤 その後は…生きてもいない死神に恋をして…両思いになって生き返って…またしぬ時に出会い、魂を取られる✨ 素敵なお話だなと思いました😌
めっちゃいい話でした!