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俺は、泣きそうになりながらも、 ないこハウスに辿り着いた、

ピーンポーン

震える指先が、 ないこハウスの、 呼び鈴を押す…

なんて、…言おう、……

ガチャッ

俺が考えている間に、 ドアが開き、 中からないこが出てきた

多分、ないこは俺の顔を見て、 察した

改めて実感する ないこはどこまでも優しい存在なのだと、

ないこに、リビングまで案内される、 なんて言おう、…などと、困惑していた時に、…

どこまでも元気な君の声が聴こえた

焦るないことは裏腹に、 いつものように、アホ面をするほとけ、

元気無い、…か…

流石の初兎も 気付くようだった、

…… 単純に、ほとけは知らなかったんや、…

空気が凍り付く、 だが、すぐに、…

ほとけ以外の全員が頷く、

やっぱり、… 変な時に勘の鋭いないこ、

『半年やって、』

またもや、空気が凍り付く 流石のほとけも余命半年の意味は分かるよう、

俺も嘘であってほしかった、 けど、…

りうらと初兎は、 静かに静かに泣いた、

クイッ、…と、俺の袖を引きながら やだやだ、…などと、泣きながら言うほとけ、

俺も嫌だよ、…

子供組の泣き声が響く それを、保護者組が慰める、

ないこの顔が曇る、

俺は、…生きたい、… まだ、

ほとけの顔を見ると、 難しい手術でも成功するんやないかって、 安心する…

『後悔の無いように生きろ』

ないこの、低く、芯の通った声が響く、

でも、 後悔の無いようにって、…なんや、…？

ないこは、俺の困惑を 察したようだった、… ほんまに、何から何まで…お世話になってんな、…

『後悔の無いように生きる』

ないこは、俺の表情を見て、 安心したように、 笑顔で言った、

俺は、… 全員のお陰で いつもの俺に戻れた