パチッパチッ🧨
炎の燃える中、
一人の少年が呪文を唱えている。
少年
…この島が、永久に衰えることがないように。
そして、神聖な毒を飲み始めた。
少年
ゴクッゴクッ
この島が沈まないための儀式。
祭りごとに、一人の少年が犠牲となっていく。
僕、キムテヒョンの住むバンタン島は
毎年、沈み始めている。
昔、海竜を怒らせたのが原因らしい。
海竜の怒りを鎮めるために、 島の美しい青年が生け贄となっている。
少年
バタッ
アルコールがたっぷり入った毒を目一杯含ませた彼の体は、 どんどん炎に埋もれていく。
少年
熱い…た、すけて…。
もう喋るはずのない彼の声が聞こえた。
怖い
怖い
怖い
V
はぁっはぁっ
ジミン
テヒョンア?
ジミン
大丈夫?
V
はぁっはぁっ、ゴホッ
ジミン
ちょっと離れようか。
ジミン
落ち着いた?
V
うん、
V
ありがと、ジミナ。
ジミン
何があったの?
V
聞こえたんだよ。
V
彼の、
V
魂の叫びが。
V
熱い、助けてって
ジミン
…
ジミン
大丈夫だ。
ジミン
僕がいるよ。
ジミン
怖くない、怖くない。
大丈夫、こんなに優しい親友がいれば。
ジミナがいれば、何も怖くない。