テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ホワイトデー/イタ藍
みなさんこんにちは。藍です。
藍
私は本当は教室の隅に居るような存在。
静かで声も小さくて、誰かの中心になんてなれるはずない。
なのに。
イタ王
藍
イタ王はクラスの中心だ。
笑って騒いで、誰とても自然に仲良くなってしまう人。
そんな彼と私が付き合ってるなんて、 いまだに夢みたいだ。
バレンタインの日
震える手で渡したチョコ。
藍
貰ってもらえるか不安だったけど 何度も自分に大丈夫って言い聞かせてた。
イタ王
イタ王
あんなに嬉しそうな顔、ずるい。
藍
藍
あの時、ちゃんと笑えていたかな
そしてホワイトデー。
私はクラスメイトであるモブくんに屋上へ 呼び出された。
藍
私はそう思いながら屋上の階段へのぼった。
藍
モブ
モブ
藍
するとモブくんは小さい箱をポケットから取り出した。
藍色のリボンでラッピングされている箱だ。
藍
モブ
藍
藍
藍
モブ
返事がない。
藍
藍
するとモブくんは私を壁寄りに詰めてきた。
藍
藍
ドンッ!!"
藍
目を開けると私はモブくんに手首を掴まれ、 壁に抑えられていた。
モブ
藍
モブ
モブ
一気に空気が凍りついた。
モブくんの声も低くなり、掴んでる力も強くなった。
藍
藍
藍
モブ
モブ
心臓がうるさい。
怖いのに声が出ない。
藍
藍
心の中でそう叫んだ瞬間。
イタ王
聞きなれた声。
目を開けるとイタ王がそこに居た。
藍
怒ってる。
あんな顔、初めて見た。
モブ
私はその光景を黙って見ていた。
いや、違う。
黙って見ることしか出来なかったんだろう。
モブ
イタ王
モブ
イタ王
イタ王
……ずるい
こんな状況なのに胸がきゅっとする。
守られてるってこんな安心するんだ。
イタ王
イタ王
モブ
モブくんは顔を青ざめて走り去ってしまった
モブくんが去った後、私は力が抜けた
イタ王
支えてくれる腕。
温かい。
イタ王
藍
本当は少し震えていた。
でも。
イタ王
その言葉で涙が出そうになった。
立てなくて。
気づいたら浮いてて。
イタ王
お姫様抱っこ。
恥ずかしいのに、嫌じゃない。
保健室。
先生はいない。
イタ王は黙って丁寧に手当してくれた。
優しい。
いつも騒がしいのに、こういう時だけ静かなんて反則。
イタ王
藍
イタ王
私はちゃんと守られてる。
そう思った。
沈黙が流れる。
するとイタ王はカバンから大きめの袋を出した。
中には可愛いお菓子がたくさん。
イタ王
藍
イタ王
イタ王
藍
さらっと言う。
私は顔が暑くなるのを感じた。
イタ王は少しだけ真面目な顔になって
イタ王
イタ王
藍
イタ王
……そんなこと言われたらもっと好きになっちゃう。
私は静かで、目立たなくて、特別でもなんでもない。
でも。
イタ王の隣にいる時の私はちゃんと『彼女』なんだ
ホワイトデー。
貰ったのはお菓子よりも
『守る』って言葉と『愛してる』っていう確信。
……なんて。
こんな日がずっと続けばいいのに。
コメント
4件
やっぱイタ藍だな