◆第3話◆ あと、たった10回
yan
ur
朝の昇降口。見慣れた制服の後輩が、今日も変わらない笑顔で、
変わらないテンションで、言葉をぶつけてくる。
yan
ur
yan
ur
そう思いながらも、urは自分の心がほんの少しだけ跳ねるのを
もう完全には否定できなくなっていた
あの何気ないやりとりで始まった「ゲーム」が、気づけばもう90回目。
冗談で言ったつもりだったのに。
ほんとに、100回を目指してきやがった。
ur
yan
yan
ur
yan
yan
ur
ur
yan
yan
屋上。二人きり
ちょっとだけ肌寒い初冬の風の中、yanは弁当を差し出しながら、
yan
また言った
yan
yan
ぐらっときた。
“好き”が、少しだけ真剣すぎた。
ur
yan
ur
ur
yan
即答だった
yan
言葉がまっすぐすぎて、urは目を逸らすしかなかった。
ur
yan
ur
yan
心臓が高鳴った
どこかふざけてるようで、けどもう、yanの声には「本気」が滲んでいる。
どんどん重くなっていく"好き"
ur
精一杯、そう答えるのがやっとだった。
放課後
委員会の会議も終わってyanと一緒に帰るいつもの道
すれ違う生徒たちの視線も、最近は気になるようになってきた。
「まだ続いてんの?」「すごくない?」って、ヒソヒソ声も聞こえてくる。
そんな中
yan
ur
"95回目"
言われるたびに、urの心は波立つ。
けど、まだ、振り返っちゃいけない気がして。
ur
それでも、ふと視線をやると、
yanがほんの少しだけ、緊張した顔をしていた。
ur
yan
ur
もう少しだけ、気づかないふりをしよう。
——自分の鼓動の早さに。
翌日昼休み
今日はたまたま部活の打ち合わせが入ってて
教室に戻ってきたのは昼休みも後半に差し掛かる頃だった。
urが自分の席に着こうとした瞬間
yan
yanの声に、自然と視線を向ける。
廊下を駆けてくるその姿は、いつも通りで
ちょっと息が上がってて
目が合えば嬉しそうに笑って
……でも今日は
yan
yan
ur
yan
yan
ur
yan
さらっと言って、照れずに笑う
ur
わかってんのか、こっちがどれだけざわつくか。
ur
yan
そう答えたのに
ur
今日はいつもの「好きです!」が来ない。
ur
午後の授業中。なんとなくyanの事を気にしてしまう
いつもならあのタイミングで、「好きです」って言ってきたのに。
今日は何もなかった。
ur
ていうか
なんで、こんなにそわそわしてんだ俺。
放課後
昇降口の前で靴を履き替えながら、urはつい後ろを振り返る。
yanの姿が見えて、ホッとしてしまう自分に驚いた。
yan
ur
yan
ur
それだけ言って、yanは笑って歩き出す
ur
ur
思わず、手を伸ばして袖を掴んでいた。
yan
yanが振り向く
ur
そう言った瞬間、自分の声に驚いたのはur自身だった
ur
けど、yanはその言葉に目を丸くして
それから——ふっと、優しく笑った。
yan
yan
ur
yan
そして、少し近づいて、声を落とす。
yan
yan
yan
不意打ちだった
その一言が、まっすぐ胸に刺さる
心臓がばくばくとうるさい。
ur
ur
呟いて、urはその場から歩きだす
追いかけてこないかと思ったら、背後から、嬉しそうな声。
yan
urは背中越しに、小さく中指を立てた。
ur
でもその顔は少し赤かった。
次回 ◆第4話◆ そして100回目
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
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コメント
7件
せーーーふ!!ですか?!
わぁ、好き。 もう天才やん…。urりんそういうとこあんのよ(?)urりんがya裙の『好き』を待ってるのが可愛すぎる。もう付き合え!!付き合っちゃえ!!
// は、?すきなんだが。え?ya裙が押してダメなら引いてみろって感じの行動しててすき。ur彡がほんとにちょっとずつ好きになっていってる、?のが最高に可愛い。気付かないふりするのも良すぎるー!! 続きまじで楽しみに待ってる