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好きが100回届いたら

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好きが100回届いたら

4 - #3 ♥あと、たった10回♥

♥

835

2025年05月06日

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◆第3話◆ あと、たった10回

yan

ur先輩!!今日も好きです!!

ur

……お前また…

朝の昇降口。見慣れた制服の後輩が、今日も変わらない笑顔で、

変わらないテンションで、言葉をぶつけてくる。

yan

今ので……えっと90回目ですっ

ur

……バカじゃねぇの

yan

バカじゃないですよ!本気ですもん!

ur

(バカだろ……)

そう思いながらも、urは自分の心がほんの少しだけ跳ねるのを

もう完全には否定できなくなっていた

あの何気ないやりとりで始まった「ゲーム」が、気づけばもう90回目。

冗談で言ったつもりだったのに。

ほんとに、100回を目指してきやがった。

ur

(なんでこいつ、こんなにまっすぐなんだよ)

yan

先輩、今日お弁当一緒にどうですか?

yan

“好き”も言えるし!

ur

理由がうぜえよ

yan

あと9回で付き合ってもらえるって考えたら

yan

もう震えます…

ur

……うるせぇ、行くぞ

ur

またお昼な。

yan

……!

yan

はい!

屋上。二人きり

ちょっとだけ肌寒い初冬の風の中、yanは弁当を差し出しながら、

yan

これ、昨晩がんばって作りました。好きです

また言った

yan

手、火傷しかけたんで

yan

……先輩のこと、ほんとに好きです

ぐらっときた。

“好き”が、少しだけ真剣すぎた。

ur

…なぁ、yan裙?

yan

はい

ur

……お前さ。

ur

ほんとに付き合いたいとか思ってんのか?

yan

もちろんです

即答だった

yan

そんなの初めから本気ですよ

言葉がまっすぐすぎて、urは目を逸らすしかなかった。

ur

っ……俺、ずっと、お前のこと“後輩”としてしか見てねぇし

yan

それ、あと10回“好き”って言っても?

ur

……

yan

変わりますか?

心臓が高鳴った

どこかふざけてるようで、けどもう、yanの声には「本気」が滲んでいる。

どんどん重くなっていく"好き"

ur

……さあな

精一杯、そう答えるのがやっとだった。

放課後

委員会の会議も終わってyanと一緒に帰るいつもの道

すれ違う生徒たちの視線も、最近は気になるようになってきた。

「まだ続いてんの?」「すごくない?」って、ヒソヒソ声も聞こえてくる。

そんな中

yan

先輩。今日も一緒に帰れて嬉しいです!好きです

ur

……

"95回目"

言われるたびに、urの心は波立つ。

けど、まだ、振り返っちゃいけない気がして。

ur

(今、振り向いたら、俺……)

それでも、ふと視線をやると、

yanがほんの少しだけ、緊張した顔をしていた。

ur

……お前、本気っぽい顔すんなよ

yan

え、本気ですけど。

ur

…ほんと、お前な

もう少しだけ、気づかないふりをしよう。

——自分の鼓動の早さに。

翌日昼休み

今日はたまたま部活の打ち合わせが入ってて

教室に戻ってきたのは昼休みも後半に差し掛かる頃だった。

urが自分の席に着こうとした瞬間

yan

あ、先輩!

yanの声に、自然と視線を向ける。

廊下を駆けてくるその姿は、いつも通りで

ちょっと息が上がってて

目が合えば嬉しそうに笑って

……でも今日は

yan

はい、これ!

yan

朝急いで作ったんですけど……食べてください!

ur

……弁当?

yan

昨日、先輩が"グラタン好き"って言ってたから

yan

詰めてきました!

ur

…………お前、いつ聞いてたんだよそれ…

yan

ちゃんと覚えてますからね、先輩のこと

さらっと言って、照れずに笑う

ur

(……こういうとこ、ずるいって)

わかってんのか、こっちがどれだけざわつくか。

ur

じゃあ、いただくけど……あんま調子乗んなよ

yan

はい!

そう答えたのに

ur

……?

今日はいつもの「好きです!」が来ない。

ur

(……あれ?)

午後の授業中。なんとなくyanの事を気にしてしまう

いつもならあのタイミングで、「好きです」って言ってきたのに。

今日は何もなかった。

ur

(……どうしたんだ?)

ていうか

なんで、こんなにそわそわしてんだ俺。

放課後

昇降口の前で靴を履き替えながら、urはつい後ろを振り返る。

yanの姿が見えて、ホッとしてしまう自分に驚いた。

yan

先輩、今日は帰るの早いですね

ur

……まぁな。委員会も部活もねぇし

yan

そっか……じゃあ、また明日

ur

(……え?)

それだけ言って、yanは笑って歩き出す

ur

……ちょ

ur

ちょ、待て

思わず、手を伸ばして袖を掴んでいた。

yan

yanが振り向く

ur

……今日は、“好き”って言わないの…?

そう言った瞬間、自分の声に驚いたのはur自身だった

ur

(……なんで、そんなこと聞いてんだ、俺)

けど、yanはその言葉に目を丸くして

それから——ふっと、優しく笑った。

yan

……言おうと思ったんですけど、先輩が

yan

……ちょっと待ってるみたいだったから笑

ur

……は?

yan

だから、先輩が"今日は言わないのか"って言ったら言おうって思ってました

そして、少し近づいて、声を落とす。

yan

ur先輩

yan

すきです

yan

だいすき

不意打ちだった

その一言が、まっすぐ胸に刺さる

心臓がばくばくとうるさい。

ur

(……だめだ。なんでこんなに……反応してんだよ)

ur

……バカ。

呟いて、urはその場から歩きだす

追いかけてこないかと思ったら、背後から、嬉しそうな声。

yan

あと3回ですね、先輩!

urは背中越しに、小さく中指を立てた。

ur

(……くそ、耐えられっかよ)

でもその顔は少し赤かった。

次回 ◆第4話◆ そして100回目

すこんぶ

おかえりなさいませ。

すこんぶ

♡が想像以上にいただけたので火曜投稿です♬

すこんぶ

次回で終わっちゃいますね

すこんぶ

次回が終わったら番外編も出すので!

すこんぶ

皆様ここまで見て下さり誠にありがとうございます♪

すこんぶ

楽しみにしててくださ~い!

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コメント

8

ユーザー

ur、自分の気持ちに素直になりましょうよ(?)

ユーザー

せーーーふ!!ですか?!

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