塾友

私、成瀬知明希は小六、受験生。 今までの塾を辞めて、ここの塾に通うことになった…… 正直、知らない人が20人くらいいる教室って……怖い。

みんな顔見知りのはずだから。急に知らない人来たらあっちも気にするんじゃないかって。平穏に過ごせるか不安だった…… というか、不安だらけ不安しかない

休み時間は、自分の席で、ずっと俯いて教科書を開いて見ていた。といっても、頭に入ってるわけじゃなくて、ただボーッとしてるだけだけど笑

私の周りはうるさ((………元気な人たちばかりだった。 それは、授業中でも同じだった。 よく発表したり質問したり意見言ったり。

でも、それはそれで良かった。あれは落ち着いたというのだろう。緊張が、会話が面白くて溶けていく

だけど臆病な私にはできなかった。

結局そのまま1日目は過ぎて、帰りになった。 人もほとんど帰った。 私は周りの人達の名前を確認するために残っていた。

席表を確認

びっくりした。 江田さんは、私にこんばんわと言った。急に話しかけてきたから本当にびっくりした…けど、嬉しかった。

江田さんは、席表をチラッと見ていた。

それから、江田優㮈ちゃんは、よく話しかけてくれるようになった。

それからは、私からも話しかけれるように。 塾が楽しくなった。 それから友達も増えた。 本当に感謝している。

受験はお互い無事合格。 学校が違う、受験クラスももう終わった。 そんな私たちは今……

会うことは本当に少なくなったが、今でもとても仲の良い関係でいる。 中学に入ってからスマホをお互い手に入れ、LINEを交換した。

塾も、受験も、優㮈ちゃんの存在で、頑張れたようなもの。

中学でも上手くいっているよ。

塾友の存在が、私の受験中の時間を楽しくしてくれました。

ありがとう