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─ガラッ (扉が開く)

胡蝶 しのぶ

あら、来たんですね。

胡蝶 しのぶ

不死川さん。

不死川 実弥

チッ……別にわざわざ来てやったわけじゃねェ。たまたま通りかかっただけだ。

しのぶはその態度に小さく微笑み、肩をすくめた。

胡蝶 しのぶ

ふふ、そういうことにしておきますね。

不死川 実弥

うるせェ、そういうことにするな。

しのぶは動じることなく、にこりと微笑む。

胡蝶 しのぶ

まあまあ、そんなに大声を出したら目を覚ましてしまいますよ。

不死川 実弥

チッ...

不死川 実弥

......くだらねェ。こんな怪我で寝込むなんざ、まだまだ半人前だ。

実弥は吐き捨てるように言い、扉へと向かう。

胡蝶 しのぶ

目が覚めるまで居てあげなくていいんですか?

不死川 実弥

ハッ、俺がここで寝顔見てる暇があったら、一体でも鬼を斬った方がマシだ。

─バンッ (実弥が力強く扉を閉める)

しのぶは軽く肩をすくめる。

胡蝶 しのぶ

相変わらずですね。

神崎 アオイ

でも……やっぱり心配してるんですよね。あの態度でも。

~倒れてから5日後~

5日ぶりに開いた瞼の先には、白い天井とやわらかな 光があった。

ぼんやりと瞬きを繰り返し、重く鈍い身体の感覚を 確かめる。

烏城 琴葉

......ここ、は......

神崎 アオイ

……気がついたんですか!?

目を丸くしてから、パッと安堵の笑みを浮かべる。

神崎 アオイ

よかった……。

神崎 アオイ

しのぶ様!!琴葉さんが目を覚ましました!

ダッダッダッ!!!! (アオイが慌ただしく部屋を出ていく)

しばらくして軽やかな足取りが近づき、蝶の羽音の ように柔らかな声が届いた。

烏城 琴葉

……む、蟲柱様?

胡蝶 しのぶ

……五日間も眠り続けていたんですよ。

胡蝶 しのぶ

……無事でよかった。

胡蝶 しのぶ

あとは焦らず、ゆっくり回復していきましょうね。

烏城 琴葉

…はい、でも早く動けるようにならないといけないんです。

胡蝶 しのぶ

そうやって無理をするから、こうして寝込むんです。"焦らず"ですよ?

その穏やかな叱責に私は苦笑しながら頷いた。

烏城 琴葉

……はい、次は絶対に寝込みません!

神崎 アオイ

あ!そういえば先日、
しnn…

しのぶがアオイの口を抑える。

烏城 琴葉

ん?何か言いましたか?

胡蝶 しのぶ

いえ、なんでもありませんよ。

胡蝶 しのぶ

ただ、あなたのことを心配していた人がいたというだけです。

烏城 琴葉

心配してた人……?

胡蝶 しのぶ

ふふ、今はまだ内緒にしておきますね。

胡蝶 しのぶ

そういえば、不死川さんと顔見知りなんですか?

突然の問いに私は、瞬きをした。

烏城 琴葉

え? あ、はい…。

烏城 琴葉

私、前は不死川さんの屋敷で隠をしてたんです。

胡蝶 しのぶ

……やはり。どこかでお会いした気がしました。見覚えがあるお顔です。

胡蝶 しのぶ

でも、あの方の屋敷で務めていたなんて……それだけで、随分と大変だったでしょう?

烏城 琴葉

……まぁ、少しだけ、怒鳴られたりはしましたけど。

そう答えると、しのぶは楽しそうに笑った。

胡蝶 しのぶ

ふふっ……容易に想像できますね。不死川さんらしいです。

私もつられて少し笑う。

胡蝶 しのぶ

怒鳴られるということは、それだけ頼りにされていた証拠ですよ。

烏城 琴葉

そう……ですかね?

どこか照れくさくなって、私は視線を落とした。

胡蝶 しのぶ

じゃあ、あなたが隊士になると聞いたとき、不死川さんもきっと驚かれたでしょうね。

烏城 琴葉

……どうでしょう

私は少し笑って肩をすくめる。

胡蝶 しのぶ

きっと、いろんな想いがあったのでしょうね。

そう言って、薬瓶の蓋をそっと閉めた。

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