💗💙 短編 秘密

──…みんなには、秘密ってある？

…絶対、絶対絶対、

バレちゃいけない秘密。

…──僕には、ある。

突然だけど、僕は超能力者だ

…あ 厨二病とかじゃないよ？

ほんとに、ほんと。

まぁ簡単に言えば、 人の心の中が見える、ってとこ？

それ以外は普通の男子高生だけどね。

実際、この能力は あんまり使わないようにしてる。

だって、ろくな事になんないし、

使わなくたって生きてけるし。

…まぁそんなことは百も承知でさ

そんなこと、ずっと前から わかりきってたことだったのに…。

──…だからこの時の僕は、

…はっきり言って

とんでもなく馬鹿だったと思う。

ドンッ

ｷｬｰｯ！！ ﹨　ｻﾄﾐｸﾝ ｶｯｺｲｲ～♡　∕

ｷｬｰｯ！！♡♡ ﹨　ｵｳｼﾞｻﾏｰｯ！！！　∕

ｷｭﾙｷｭﾙｷｭﾙ…

『──い…ま…じ─』

『こ…ろん…』

『か…わい……った…』

『はああかわいかった～～…まじ』

『はーまじころん可愛い好き大好き生きる糧まじで好きいい匂いした』

『まじやばいんだけど朝から。え？俺変なこと言ってない？平気？てか女子邪魔だな…ころんが見たいんだよ俺は…おめぇらに用はねーの！！』

『てかもうころんと出逢ってから他の奴らジャガイモにしか見えねぇし…は～まじありがとう神あと押してきたやつナイスまじで愛してるころん』

『え？なんか顔赤くなってね？え？なに？どうしたんだろ、体調悪いのかなどうしようころんが死んじゃうっ』

ｸﾞｲｯ

『う うおおお…俺…俺ついころんを抱きかかえ…て……うおおお！！な、ナイス俺っ！！！…あめっちゃいい匂い…シャンプーかな…や、からだ本体の匂い…的な…？えええまじ可愛いマジ天使大好き』

『ちょっと汗かいてるとことかエローっまじえっちいな最高かよあー抱きてえ俺童貞だけどな初恋ころんだしあーまじどうしよこのままだとさとみのさとみくんがバンザイしちゃうんだけどほんとにどうしよう』

『もしハジメテをころんと一緒にするならまずﾋﾟｰｰｰｰｰしてﾋﾟｰｰｰｰｰしてもらってその奉公としてﾋﾟｰｰｰｰｰしてﾋﾟｰｰｰｰｰにﾋﾟｰｰｰｰｰいれてﾋﾟｰｰｰｰｰをﾋﾟｰｰｰｰｰでﾋﾟｰｰｰｰｰでﾋﾟｰｰｰｰｰﾋﾟｰｰｰｰｰﾋﾟｰｰｰｰｰ』

誰だって秘密を抱えて生きている

今の時代秘密はデリケートだ

バレたらいけない

悟られてはいけない

誰かに打ち明けることだって… してはいけない

絶対、バレたらいけない秘密…

──…例えば

犬が苦手、…とか

──…例えば

高校生になっても、まだ 夜中1人でトイレに行けない、…とか

──…例えば

身長を2センチ盛って みんなに話してる、…とか

──…例えば、…

──例えば、僕が──…

──ピンク髪ホモ童貞クソイケメンに

恋しちゃった、…とかね。