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高校3年目の春だった
空には雲1つなく、太陽がいつもより眩しくて。
ずっと、
目を閉じてたい1日
ななもり
ジェル
莉犬
ジェル
相変わらず苺三銃士は仲がいい
いつも同じような会話してて飽きないのかな
…お…ろん
さとみ
るぅと
ころん
さとみ
るぅと
ころん
こっちもこっちで毎日こんな話をしている
今日は始業式で早く帰れたので、みんなでカラオケに向かっている
というか、早帰りでなくてもほぼ毎日行くのだが
通い慣れたこの道で、
ポカポカの日差しを浴びて、
安心しきっていた、
その時
“ドンッ”
ころん
誰かに突き放されて、 僕はすぐ後ろにあった電柱に頭をぶつけてしまった
と、同時に
“ププーーーッ!!!!”
“ゴ゛ン゛”
僕の前方で、 車のクラクションの音と、
初めて聞く嫌な音がした
さっきの衝撃で頭がとてつもなく痛い
意識が…
もうろうと……
す……る………
…い!
…お…大…か!
警察
目を開けると知らない男の人が目の前にいた
ころん
ズキッ…
そうだ…さっき頭をぶつけて…
“ピーポー ピーポー ピーポー”
“え?何?事故?”
“トラックが歩道に突っ込んだみたい”
“え!!うそ…ちょっとグロすぎ…”
“高校生が5人くらい引かれたらしい”
起き上がったその先には、
一緒にいた5人の姿は無かった
ただあったのは、
グシャグシャになったトラックと、
真っ赤になったブルーシート、
そして
僕だけだった