異世界ゲーム6

目の前には背の低い

女の子がいる。

自分の手を見ると

とても小さかった。

ピーンポーン

女の子は

ブランコに座った。

女の子は

目をつぶって

10秒数え始めた。

女の子から

少し離れたところで

立ち止まった。

その瞬間

公園内の

雰囲気が変わった。

女の子は

蒼澄めがけて

走り始めた。

蒼澄は一歩も動かない。

女の子の動きが

一瞬止まった気がした。

そして、

顔色が悪くなっている。

蒼澄は目を閉じて

ゆっくり目を開けた。

蒼澄は地面に横になっていた。

状況が理解できなかった。

目の前で

女の子が

黒い服を着た男に

ナイフで

切り刻まれている。

女の子から

血が大量に出ている。

男には返り血がついていて、

黒い服が赤色に染まっている。

蒼澄は自分の姿を見た。

自分も真っ赤に染まっていた。

もう一度

女の子の方を見た。

そこには

少し見慣れた

天井が広がっていた。

ここに来てから

約一週間が過ぎた。