テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
ええ話やった……「勝たなきゃ価値がない」って呪いみたいに刷り込まれた陸が、友人の「お前がいない方がつまんない」の一言で救われるの、めちゃグッときたわ。勝ちより一緒にいてくれる人の大切さに気づくの、尊すぎる。戦闘ものじゃないけど、心の強さの設計がちゃんとしてて刺さった🔥
過去編
幼い頃から、陸は父親にスポーツを教えられていた。
父「もう一回」
陸
父「まだ足りない」
陸
転んでも立つ。 泣いても立つ。 負ければ練習。 勝てば「次も勝て」。
いつしか陸は、
勝たなければ価値がない
と思うようになった。
中学最後の大会。
陸は誰よりも勝つことに執着していた。
しかし――
試合中、足を負傷した。
監督「三宅、交代だ!」
陸
監督「無理だ!」
陸
結局、試合には戻れなかった。
帰宅後。
陸
ベッドの上で泣いた。
翌日。
友人たちが見舞いに来た。
友人「大会、負けた」
陸
友人「何で謝るんだよ」
陸
友人「そんなのどうでもいい」
陸
友人「お前がいない方がつまんない」
その言葉で、陸は初めて理解した。
勝つことよりも――
一緒にいてくれる人の方が大切なのだと。