ホソク
JH side.
2人の前に立って、説明を求めれば、
なんでもないかのように、ユンギヒョンが答えていく。
なんで、
ヒョンは知ってるんだよ。
なんで、
俺は何も知らないんだよ。
こいつの怪我に、気づかなかったこと、
ここまで悪化させたのは、他でもない俺だったこと、
こいつを傷つけた本人を、守ってたこと、
何も悪くないこいつを、傷つけてたこと、
全てが重なって、どうしようもない感情が俺の中に積もっていく。
やっと言葉を発すれば、俺の口から出たそれはずいぶん勝手なものだった。
認めたく、なかった。
認めれば、罪悪感で押し潰されるってわかってたから。
ユンギヒョンの言ってることは、全て正しかった。
それくらいわかってる。
俺だって自分を信用してない相手に、本当のことを言おうだなんて思わない。
それでも、止まらなかった。
俺はあぁでもして、自分を正当化したかった。
ただ、自分を守りたかった。
突然の暴露に気を取られててあいつ、○○は倒れそうになった。
それを支えたのが、テヒョン
急に現れて言葉を紡ぐテヒョンに、俺は到底理解が追いつかなかった。
それでも、目の前の光景を見た時、
こんな俺でもわかったことが1つだけあった。
テヒョンの言葉で、○○が泣いた時、
俺は、自分が一番可愛かったことにようやく気づいた。